Fastly のお客様ならびに関係者の皆様
今期の終了に伴い、Fastly の製品ポートフォリオに関する最新情報をお知らせします。まずセキュリティ面では、GlobalSign の OV 証明書やマルチドメイン証明書を含む、多様な TLS 証明書オプションを提供できるようになりました。また、Terraform を介した Fastly TLS と Platform TLS の管理が可能になりました。Fastly 初のマネージドセキュリティサービスとなる Fastly レスポンスセキュリティサービスでは、攻撃の可能性に迅速に対応できます。さらに、専用プロトコルアドレスのサービスが一般公開されたほか、キャパシティ予約機能でトラフィック量が多いイベントに備えてネットワーク容量を簡単に確保できるようになりました。リアルタイムログでは、Amazon Kinesis エンドポイントのサポートも一般公開されました。
内容
証明書に組織名や詳細の記載が必要なお客様は、GlobalSign が発行する企業認証 (OV) TLS 証明書を Fastly で管理できるようになりました。
お客様は Fastly の単一のマネージド証明書を使用し、マルチドメイン (SAN) 証明書を管理できます。
Fastly は、非営利の認証局によって発行され、ブランド化された専用のマルチドメイン証明書を使用して、最大100個のドメインを保護します。
Terraform を介して TLS ワークフローを自動化できるようになりました。Terraform では、お客様による証明書の発行や、TLS 詳細の取得、その他の更新を実行することが可能です。更新されたプロバイダーは、Fastly TLS と Platform TLS の両方と互換性があります。
6月末、Fastly はレスポンスセキュリティサービスを導入しました。このサービスでは、攻撃の可能性に対する事前対策や速やかな対応を通じてお客様を保護します。また、Fastly のカスタマー・セキュリティ・オペレーション・センター (CSOC) による迅速な対応策の提示と、専任のセキュリティ担当者によるコンサルテーションを毎月受けられます。
Fastly で専用 IP サービスが一般公開されました。Fastly のすべての POP ロケーションと世界中のエニーキャストネットワークで IPv4 および IPv6 アドレスの独自プールをご利用いただけます。このサービスは、TLS 証明書管理やお客様の暗号スイート、セキュリティの許可リストなどの多くのユースケースに適用できます。
トラフィック量が多いイベントに備えて、特定のエッジとメディアシールドのキャパシティを予約できるようになりました。予期しないスパイクが帯域使用量に発生した場合、お客様のトラフィックが他のリージョンに再ルーティングされる場合があり、これによりエンドユーザーに対してレイテンシが生じる可能性があります。キャパシティ予約機能を利用することで、トラフィックの再ルーティングによるレイテンシを回避し、質の高いエンドユーザーエクスペリエンスを維持できます。このサービスは特に、スポーツ のライブ配信やコンサート、新製品に関する発表、重要なリリースなどのイベントの際に有効です。
Fastly のリアルタイムログエンドポイントとして Amazon Kinesis へのサポートが一般公開されました。お客様は Amazon Kinesis Data Streams にログデータを送信し、データの処理やライブダッシュボードにデータを供給する Kinesis アプリケーションを構築できます。