Fastly のお客様ならびに関係者の皆様へ


2019年第4四半期は、Fastly TLS およびコンシェルジュ TLS を一般公開版 (GA) として提供する大仕事で終えることができました。また、Fastly エッジコンピューティング機能の次のステップである Compute@Edge について発表し、カスタマーサミット Altitude NYC でデモを行いました。刺激的な新しい発表だけでなく、ネットワークの継続的な拡張、Fastly コントロールパネルの強化、Varnish スタックへの追加も行いました。最近のリリースに関する詳細については、以下を参照してください。


目次




ネットワークの更新 : 全世界で68か所の POP、74 Tbpsのエッジ容量


Fastly が運営する POP は全世界合計で68か所になり、最近ではダブリン、ロンドン、ウィーンに拠点をデプロイしました。新しい拠点とアップグレードされた POP により、2019年12月31日時点で Fastly の接続エッジ容量は74 Tbpsになりました。


ネットワークマップ2019年12月



Fastly TLS およびコンシェルジュ TLS般公開版に


Fastly TLS およびコンシェルジュ TLS が2019年11月18日に一般公開版として提供されました。
Fastly TLS は、わかりやすい手頃な料金体系で、1アカウントにつき無料 TLS 対応のドメイン5個を提供します。取得から更新まで、さらにアップロードから期限切れ通知まで、証明書管理ライフサイクル全体を自動化します。Fastly の強力なエッジプラットフォームに構築されているため、エンドユーザーは、パフォーマンスと速度を犠牲にせずに Fastly のグローバルネットワークとのシームレスでセキュアな接続を得ることができます。


コンシェルジュ TLS は、さらに複雑な TLS 要件を持つお客様、または高度な設定を必要とするお客様向けのアドオンサービスです。これは、エンタープライズサポートパッケージのアドオンとして利用できます。



Compute@Edge ベータ (Beta)


11月6日に、新しいサーバーレスコンピューティング環境 Compute@Edge が製品としてベータ版フェーズに入ったことを発表しました。Compute@Edge は、言語に依存しないコンピューティング環境で、現在市場にあるソリューションと比べて100倍の速さで起動できます。開発者はこれを使用して、洗練されたアプリケーションをエッジで構築できるようになります。この新たなレベルのエッジコンピューティング機能によって、世界規模で安定性とセキュリティが向上します。


毎年恒例のカスタマーサミット Altitude NYC では、Chief Architect の Sean Leach が Compute@Edge のデモを行い、わかりやすい操作のユースケースを実際に示しました。Compute@Edge について詳しく知りたい場合は、ベータ版 (Beta) プログラムに登録して、今後の製品ニュースや更新情報をいち早く入手してください。



Fastly コントロールパネルの機能強化



  • Choose your logging endpoint ユーザーインターフェイスの更新
    セルフサービス機能を簡素化する取り組みの環として、Choose your logging endpoint ユーザーインターフェイスを更新しました。新しい設計では、エンドポイントを選択するためにわかりやすく単純なアプローチが採用されました。更新されたレイアウトでは、ロギング製品のロゴの代わりに名称がわかりやすくテキストで表示され、スキャナビリティが高くなりました。このようなカードスタイルになり、既存の UI使用されているインターフェイススタイルとの貫性の高いエクスペリエンスが提供されます。

  • DataDogロギング方法およびドキュメントの更新
    Log streaming: Datadog客様向けドキュメントを更新し、米国と EU それぞれの Datadog データセンターの場所を記載しました。これで、米国向けの手順と合わせて EU 向けの Datadog設定方法の手順を確認できるようになりました。

  • All Services での並べ替え
    多数のサービスを利用しているお客様は、星の数、サービス名、サービスの種類、1秒あたりのリクエスト数に基づいて、All Services ページを簡単に並べ替えられるようになりました。



ネットワークの拡張


11月21日に、Fastly は、Border Gateway Protocol (BGP) のような標準プロトコルを補完するためにトラフィックの配信と信頼性の向上を発表しました。私たちは独自のメカニズムを作成して、エンドユーザー接続におけるパスの悪化の早期の兆候に積極的に対処できるようにしています。障害検出メカニズムは、トランスポート層のメトリックを使用してネットワークパスの正常性を推測し、現在のパスでパフォーマンス低下が見られる場合にはトラフィックを自動的に代替パスに移します。この機能をルーティングアーキテクチャと組み合わせることで、エッジクラウドサーバーが、悪化した個別の接続のみを対象として正確なフェイルオーバーの決定を下すことができます。



Varnish および VCL更新


Fastly は、2019年第4四半期に以下の Varnish 機能拡張を世界中の Fastly Edge Cloud にデプロイしました。



  • Fastly は、オリジンドメインの DNS 解決の結果から受け付けて使用するアドレスを IPv4 IPv6両方で増やしました。以前は、オリジンリクエストを受け付けて、ヘルスチェックを行い、ルーティングするのは、最大で16個の IPv4 オリジンサーバー IP アドレスと16個の IPv6 オリジンサーバー IP アドレスのみでした。現在、それぞれ最大100個のアドレスに対応できるようになりました。

  • 受け取ったリクエストのバイト範囲がサービスのオブジェクトサイズを超えて開始すると キャッシュのセグメント有効な場合)、以前の501ステータスコードレスポンスを、より正確な416レスポンスに置き換えました。416ステータスコードレスポンスは、キャッシュのセグメント化が有効でないサービスではすでにサポートされていました。

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