Fastly のお客様ならびに関係者の皆様へ
第4四半期に複数の新機能を一般公開版 (General Availability) と限定提供版 (Limited Availability) としてリリースしました。また、新たに3カ所に POP を設置しました。これで、Fastly の POP の数は全世界合計で57か所になり、エッジ容量の合計が37.5 Tbpsになりました。
この期間における Fastly の取り組みの詳細については、以下をご覧ください。
内容
第4四半期末時点で、Fastly は全世界57か所で POP を運営しています。この期間中、以下の3大陸で POP を追加および強化し、Fastly のお客様とそのユーザーのパフォーマンスとスケーラビリティを強化しました。
新しい POP の追加と既存の POP のネットワークの拡大により、第4四半期にエッジ容量が11 Tbps増加し、Fastly のエッジ容量の合計が37.5 Tbpsになりました。
現在、Fastly は67のインターネットエクスチェンジポイント (IXP) に配置されています。今四半期に以下の IXP に新 たに接続しました。
これにより、インターネットサービスプロバイダー (ISP)、企業、クラウドサービスプロバイダー (CSP) は、これらの IXP で直接 Fastly と相互接続することでネットワークのホップを削減し、レイテンシの削減とよりパフォーマンスの高いエッジクラウドへの接続が可能になりました。
Fastly は11月20日、データとアプリケーションをエンドユーザーに可能な限り近づけることで、ビジネスのイノベーションを推進するエッジコンピューティングテクノロジーの複数の使用事例を発表しました。Reddit や HotelTonight をはじめとする、Fastly のエッジクラウドプラットフォームを活用して独自のロジックやアプリケーションを構築している大手ブランドのお客様の実際の事例をご紹介しました。これらの事例には、エッジリダイレクト、コンテンツターゲティング、A/B テスト、エッジ認証、機能フラグなどの機能が活用されています。
Fastly のエッジクラウドプラットフォームは継続して大規模に採用されており、さらに多くの開発者がエッジコンピューティングを活用してオンラインビジネスを成長および進化させています。昨年のエッジコンピューティングテクノロジーの公開以降、エッジコンピューティングのトラフィックは70 % 以上増加し、Fastly のエッジコンピューティング機能の使用も150 % 近く拡大しました。企業はエッジコンピューティングテクノロジーを活用することで、お客様が望む安全で高速、ダウンタイムが無く、かつパーソナライズされたエクスペリエンスを大規模に実現できます。エッジコンピューティングは Fastly のプラットフォームの本質を自然に拡大したものです。すなわち Fastly は、開発者がエッジでコードを記述し、瞬時にデプロイできるよう、開発者のために開発者によって構築されているということです。
Fastly Labs は、Fastly の最新のプロジェクトや革新的なアイデアにアクセスできる、開発者コミュニティのハブです。インターネットに関する大きな課題を解決するための研究を主な目的としています。また、Fastly Labs はエッジのイノベーションに関する実験を安全に実施し、フィードバックを交換できるインタラクティブなスペースを提供します。
Fastly Labs の開設にあたり、以下の3つのプロジェクトを開始しました。
Fastly は先日、Honeycomb と Splunk 用のロギングエンドポイントの一般公開版 (General Availability) と Google BigQuery 用のエンドポイントのアップデートをリリースしました。これにより、企業はより優れたコントロール性を得ることができ、トラフィックの確認、サイトの正常性の判断、迅速な変更をより簡単に行えるようになりました。また、構造化されていない大量のデータを格納するために最適化されている Azure Blob Storage とのロギングエンドポイントの統合も一般公開版としてリリースしました。
この作業の一環として、ロギングパイプラインのパフォーマンスの強化を実施しました。これにより、お客様が Fastly のリアルタイムロギング機能を継続して使用できるようスケールアップできます。このように企業でよく使用されるサービスとの統合を増強した結果、エンドポイントの合計数が17になりました。
Fastly は Live Event Monitoring サービス を正式にリリースしました。これにより、お客様はサポートリソースを予約し、高価値なイベント (授賞式、スポーツの試合、祝日セールや期間限定セール、製品やサービスの発表など) をプロアクティブにモニタリングできます。Live Event Monitoring サービスを契約することで、Fastly のリソースを自社のチームの延長として活用し、イベント全体を通してプロアクティブなモニタリング、アラート発信、トラブルシューティングを実施できます。これにより、Fastly のお客様はスムーズな運用を実現し、最適なエクスペリエンスをエンドユーザーに提供することができます。
ナビゲーションの強化 : 11月に UI のトップナビゲーションに変更を加え、ユーザーが混同しがちな部分 (リアルタイムと過去の統計) を統合し、貴重なインフラストラクチャをより効果的に活用できるようにしました。コンテンツと機能に変更はありませんが、ユーザーが必要なことをより簡単に行えるようナビゲーションを改善しました。
Edge Dictionary : 今月、Edge Dictionary 用のユーザーインターフェイス (UI) を公開しました。以前は、お客様は Edge Dictionary の存在を知ったうえでドキュメントを読み、それらを適切に活用す る方法を理解する必要がありました。今回のリリースにより、Edge Dictionary を UI で利用し、必要な変更をより簡単に行えるようになりました。これは Fastly のプラットフォームの価値をお客様が利用しやすいようにする取り組みの一環です。
クイック設定 : 再利用可能なデザインパターンを使用して、Fastly のプラットフォームの主な機能をワンクリック形式で公開することができ、設定を簡単に行えるようにします。Fastly のデザインチームは、プラットフォームの柔軟性やカスタマイズ性と、シンプルさや使いやすさのニーズのバランスを考えて、クイック設定を最適化しています。
以下に今四半期における重要なハイライトをいくつかご紹介します。更新内容の全一覧についてはドキュメントの変更履歴をご覧ください。
Web アプリケーションファイアウォール (WAF) の RSS フィードと JSON フィード : 10月に WAF ルールセットの更新に RSS フィードと JSON フィードを導入し、新しいルールセットでタブを保持できるようにしました。
プロダクト定義の概要 : 先日、Fastly の主なプロダクトに関するシンプルな英語による定義を公開しました。今後も新しいプロダクトがリリースされるたびにリストを更新します。
Varnish Control Language (VCL) リファレンスの更新 : 2018年前半の公開以降、VCL リファレンスの改善と追加を継続的に実施しています。これまでに文書化されていなかった多数の変数や関数に関する参照資料が追加されています。今後もサンプルを追加していきます。