ホリデーシーズンの繁忙期と比較すると、スーパーボウルの例外を除き、今四半期は比較的穏やかでした。Fastly は CDN として、企業がスーパーボウルでの盛大な広告の負荷を処理し、その結果をリアルタイムでモニタリングするのをサポートする、独特の立場にありました。広告が表示された Fastly のお客様の場合、1秒間に処理されるリクエスト数が平均74倍増加しました。ある人気の広告は通常と比較して1秒間に190倍のリクエストがありましたが、Fastly はそのブランドへのオンラインアクセスが殺到した際にトラフィックをシームレスに処理しました。
前四半期には、北米東部と中部でハードウェアのアップグレードを実施しました。これにより Fastly の世界全体の容量が16 %増え、ハードウェアキャッシュの増強を通じてさらなるパフォーマンスの向上を目指します。
トラフィック増加に対応するため、主要なトランジットパートナー 、インターネットエクスチェンジポイント、プライベートピアへのネットワーク容量を10 %増やしました。Fastly は、北米とアジアの Equinix Exchange、ロンドンの LONAP、日本の BBIX、オーストラリア全土の Megaport と WAIX など、世界各地の主要なインターネットエクスチェンジポイント (IXP) に接続しています。また、サンパウロの Brazilian IX でピアリング接続を行っています。
Fastly のピアリングに関するポリシーの詳細については https://www.fastly.com/jp/peering、Fastly のピアリングのフットプリントについては PeeringDB (http://as54113.peeringdb.com/) を参照してください。
監査ログに API 経由でアクセスできるようになりました。これにより、どのような変更が、いつ、誰によって行われたかを含め、サービスに対する 変更を追跡できます。監査ログは、設定の保護、モニタリングの改善、異常な動作が発生した際のトラブルシューティングとデバッグの改善にも役立ちます。
現在、以下を含むイベントがサポートされています。
現時点では監査ログは API でのみ利用できる限定提供版 (Limited Availability) の機能です。詳細については、API に関するドキュメントをご覧ください。
Magento 1の拡張機能をサポートしました。Magento は Alexa の上位 e コマースサイトの30 %で利用されている主要な e コマースプラットフォームです。Magento 1の拡張機能により、ネット店舗はインフラストラクチャのコストを最小限に抑えつつ、お客様のオンラインショッピング体験をシームレスに加速させることができます。
Phoenix Media によって開発された拡張機能のおかげで、すでに Magento は Varnish に対する優れたサポートを提供しています。Fastly は Phoenix Media および Magento Community と提携し、サロゲートキー、GeoIP、暗号化拡張機能、オリジンシールドを含む Fastly 固有の機能を活用し、Fastly 上にこの拡張機能を再構築しました。
Magento 1の拡張機能は GitHub の Fastly のページから入手できます。ぜひお試しになり、皆さんのご意見、ご感想をお知らせください。また、この拡張機能は Fastly e コマースパッケージの一部としてサポートされています。
Fastly は Google とのパートナーシップを継続し、Google Cloud Storage エンドポイントへのログストリーミングのサポートを開始しました。Fastly は2014年、Google のインフラストラクチャのパワーと Fastly のリアルタイムコンテンツ配信ネットワークのスピードを組み合わせた Cloud Accelerator を発表しました。これに向けて Fastly は、Google の Cloud Storage プラットフォームに保存されたコンテンツの前面でコンテンツを配信し続けます。
このロギング機能の詳細については、こちらのドキュメントをご覧ください。その他の Google との統合機能に関するサポートやご意見につきましてはサポートチームまでメールでお問い合わせください。
今四半期に MPEG-DASH をサポートするオンザフライパッケージング機能をリリースしました。これにより、オリジントラフィックをさらにオフロードし、リクエストに応じてビデオをオンデマンドで配信できます。MPEG-DASH の追加により、Fastly は最も一般的なストリーミング形式 (HLS、HDS、MPEG-DASH) のすべてにおいてパッケージングをサポートしていることになります。また、このパッケージング機能は、AVC/H264 動画圧縮コーディックおよび AAC オーディオコーデックでトランスコードされたビデオ向けに最も幅広く採用されている仕様バージョン (ISO/IEC 23009-1:2014) もサポートしています。
ビデオオンデマンド、ストリーミングメディア、MPEG-DASH に興味をお持ちの方は japan@fastly.com までお問い合わせください。
Fastly のオンザフライパッケージングサービスでは、インターネットビデオのキャプションに関する FCC 規制への準拠をサポートするため、インバンド (CEA 608/708 仕様) とアウトオブバンド (WebVTT) の両方で、多言語字幕とクローズドキャプションをサポートしています。
ビデオオンデマンドまたはストリーミングメディアに興味をお持ちの方は japan@fastly.com までお問い合わせください。
先日 Fastly はオンザフライパッケージングサービスに HLS 向けの Trick Play 機能を追加しました。Trick Play により、早送りや早戻し中にビデオのシーンを表示することで、ユーザーのナビゲーション操作がより快適になります。さらに、Trick Play は Apple TV の HLS オーサリング仕様への準拠をサポートします。
ビデオオンデマンドまたはストリーミングメディアに興味をお持ちの方は japan@fastly.com までお問い合わせください。
お客様により優れた可視性を提供するための継続的な取り組みの一環として、Fastly のオ ンザフライパッケージングサービスでは新たに以下のビデオのメトリクスを VCL で使用できます。
Fastly のリアルタイムストリーミングログを使用し、これらのメトリクスをサードパーティのサービスを通じて保存し、分析することにより、オーディエンスのエンゲージメントに関するより優れたインサイトが得られます。
ビデオオンデマンドまたはストリーミングメディアに興味をお持ちの方は japan@fastly.com までお問い合わせください。
Fastly では、コンテンツのセキュリティを重視しています。2段階認証 (2FA) は、ユーザー名とパスワードだけでなく、そのユーザーのみアクセスできるコードまたはパスフレーズが要求される、追加のセキュリティレイヤーです。以前は、組織全体にわたって 2FA を有効にすることができても、個人のユーザーがそれを有効にするかどうかを選択できました。ベータ版 (Beta) では、これらの設定を会社レベルと個人レベルの両方で強制できるようにしました。個人ユーザーはこの設定を行わないと Fastly にログインできないため、サポートやモニタリングにかかる時間が大幅に削減されます。
全社に強制的に適用できる2段階認証機能のベータ版 (Beta) プログラムへの参加に興味をお持ちの方は support@fastly.com までお問い合わせください。
Fastly は先日、カスタムビルドの DNS ルーティングプラットフォームをリリースしました。これにより、ユーザーを地理 的に最も近い Fastly の POP により柔軟にルーティングできます。このプラットフォームを使用することで、パフォーマンスが向上し、特定の POP がビジーになったときに負荷を減らすことができます。基本的なパフォーマンスの向上に加えて、お客様一人ひとりの情報や位置情報に合わせてカスタマイズされた最適化を実行できます。その結果、かつてないレベルでのコントロールが可能になり、Fastly のさらなる高速化を実現できます。今後数か月に詳細をお知らせし、このプラットフォームに移行します。
Fastly にレイヤー3、レイヤー4、そして複雑なレイヤー7攻撃からお客様を保護する、新しい DDoS 対策サービスを開始しました。以下2つのオプションのうちの1つをお使いの CDN サービスのアドオンとして追加できます。両プランとも、HTTP (ポート80) サービスと HTTPS (ポート443、TLS) サービスに対し DDoS 対策の追加サポートを提供し、閾値超過時に無制限に保護します。
Fastly の DDoS 対策サービスに興味をお持ちの方は japan@fastly.com までお問い合わせください。
OTFP で mp4形 式のソースファイル内の壊れた特定のオーディオトラックがより円滑に処理されるようになりました。
今四半期、Fastly は以下のイベントに参加しました。
Fastly が参加した会議や今後参加予定の会議については、イベントページをご覧ください。
Fastly では、自社のサービスを無償提供することで オープンソースプロジェクト をサポートしています。以下のプロジェクトが Fastly の使用を開始しました。
Fastly のサービスが貢献できるオープンソースプロジェクトがある場合は community@fastly.com までご連絡ください。また、コミュニティフォーラムにアクセスして Fastly のエンジニアや Fastly の他のお客様とチャットをすることもできます。