2016年第4半期 - 2017年第1半期

ネットワーク容量の増加


2017年第1四半期に Fastly のネットワークのグローバル容量が10 Tbps に達しました。Fastly のチームは、さまざまなパートナーネットワークとの直接相互接続の展開、インターネットエクスチェンジポイント (FL-IX、QIX、STHIX) への参加、IP トランジット容量の拡大に積極的に取り組んでいます。


配信拠点 (POP)追加と拡張


Fastly は、マドリードとモントリオールに POP を新たに配置しました。これにより、レイテンシを低減し、お客様のパフォーマンスをさらに向上させることができます。また、シアトル、シンガポール、マイアミにある MegaPOP をアップグレードして容量を追加しました。ニュージーランドのお客様向けにオークランドの POP の大規模なアップグレードを実施し、MegaIX Auckland と AKL-IX にも接続しました。


機能リリース


IPv6 のサポート


IPv6 のサポートが一般公開されました。IPv6の終端に Fastly を使用することで、バックエンドインフラストラクチャを全面的に変更するコストを回避し、IPv6 のメリットが最大限に得られます。Fastly における IPv6 の進化とその実装方法に関する詳細については、ブログを参照してください。


ジオロケーションデータセットのアップグレード


Fastly のジオロケーションデータセットのアップグレードが完了しました。これにより今後、新しい地理情報に関連する変数、IPv6 のサポート、より頻度の高い更新、位置に関連する新しいフィールドを追加するプロセスの簡素化等のメリットが得られます。また、新しいデータセットへのアップグレードの際に考慮すべき重要な項目を記載した移行ガイドを作成しました。


Logentries のワンクリックセットアップ


Fastly と Logentries の提携により、ワンクリックセットアップを使用して数分で簡単にログエンドポイントを設定できるようになりました。また、Fastly コントロールパネル内から Logentries のログビューにすばやくアクセスできます。Fastly ではすべてのログがリアルタイムで提供されるため、迅速にインサイトを得て、効果的な意思決定を行うことができます。


改善された新しいログ形式


Fastly コントロールパネルでバージョン2のカスタムログ形式にアップグレードできるようになりました。今後、すべての新規のログエンドポイントはデフォルトでバージョン2のログ形式となります。アップグレードは簡単に行うことができ、これにより、vcl_deliver ではなく vcl_log でログが生成され、さまざまなサイズ変数を正確に設定できるといったメリットが得られます。また、新しいログ形式ではより多くの Apache ログディレクティブを使用しています。Fastly の堅牢なログ機能を活用して可視性を強化できるため、アップグレードを強くお勧めします。


ログエンドポイントの拡張


第1四半期では、サーバー側の暗号化とストレージクラスの追加オプションを有効にすることで Amazon S3 のログエンドポイントのサポートを拡張しました。S3 で管理された暗号化キー (SSE-S3) による Amazon サーバー側の暗号化の主なメリットは、強力な多要素暗号化を採用してインフラストラクチャのセキュリティが向上することです。Fastly では、S3、GCS、Sumo Logic など、多数のログエンドポイントに対するログ形式のフィールドを設定できます。これにより、送信メッセージの形式を設定することができます。たとえば syslog プリフィックスを使用しない設定は、JSON または CSV 形式のファイルとしてログを書き込むときに便利です。また、以前は API でのみが設定が可能だった Loggly エンドポイントと Heroku の Logplex エンドポイントの設定をコントロールパネルでできるようになりました。


API トークンの管理


Fastly では、API へのアクセスをよりきめ細かくコントロールできるようにするため、アカウントレベルの API キーをユーザーレベルの API トークンに置き換える作業を進めています。これにより、複数の API クレデンシャルを作成して Fastly サービスを管理し、アカウントに対する API リクエストを作成しているユーザー (または対象) を詳しく確認することが可能になります。この移行の一環として、新規トークンを簡単に作成するための新しい管理インターフェイスもリリースしました。これにより、スコープ、サービスアクセス、有効期限をより細かくコントロールできます。また、このインターフェイスを使用して、既存のすべてのトークンを表示および削除することもできます。


VCL ローカル変数


ローカル変数が一般公開されました。これにより、数学的な計算や時間の計算に加え、一時的なストレージが提供されるため (値がヘッダーで一時退避されることがなくなります)、VCLを簡単に記述できます。


コントロールパネルの更新


Fastly コントロールパネルにグローバルヒートマップが新しく追加されました。ヒートマップのミニビューでは、世界中に配置された各 POP のトラフィック状況が表示されます。ヒートマップを展開して、リクエストの総数、キャッシュヒット率 (CHR)、エラー、シールドリクエスト数など、POP によってセグメント化されたデータを確認できます。


コミュニティの最新情報


イベント


__今後のイベント __: 6月28日と29日に開催される Altitude San Francisco にご参加ください。こちらで登録できます。


Fastly 関係者による最新のトーク



  • APRICOT : Fastly VP of Infrastructure、Tom Dalyベトナムで開催された APRICOT実行可能な最小の FIB について講演しました。この講演で使用されたスライドをご覧ください。

  • Google Cloud Next : Fastlyスポンサーを務め、展示も行ったこの体験型イベントでは、CEO Artur Bergmanストレージクラスを最大限に活用する方法について講演しました

  • South by Southwest : Fastly CSO、Window Snyderパネルディスカッション参加し、最新メディアの状況とサイバーセキュリティとの関係について討議しました。

  • Altitude NYC : Fastly は、東海岸では初めてのカスタマーサミットをニューヨークで開催しました。Altitude NYC ではクラウドインフラストラクチャ、セキュリティ、DevOps などに関する複雑な問題を解決するために200名を超えるお客様と見込みの客様が堂に会しました。講演者として The New York TimesHashiCorpVogue、SpotifyNordstromrack.com | Hautelook業界リーダーに参加していただきました。


Fastly がスポンサーを務める、または講演を行う今後のイベントの予定については、イベントページをご覧ください。


Fastly がサポートするオープンソースプロジェクトと非営利プロジェクト


Fastly では自社のサービスを無償提供することでオープンソースプロジェクトと非営利プロジェクトをサポートしています。以下は Fastly がサービスの無償提供を開始したプロジェクトの例です。



Fastly のサービスが貢献できるオープンソースプロジェクトまたは非営利プロジェクトがある場合は community@fastly.com までご連絡ください。また、コミュニティフォーラムにアクセスして、 Fastly のエンジニアや Fastly の他のお客様に質問することもできます。

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