この四半期の間、インフラストラクチャチームは多忙を極めました。米国の選挙に関する報道や繁忙期に伴い記録的な使用率に対応しただけでなく、Fastly のネットワークの帯域幅容量を世界全体で40 %増加させたためです。これにより、2015年12月以降に150 %拡大したことになります。
この四半期には新しい POP をパリとミネアポリスに開設し、Equinix Paris と MICE のエクスチェンジポイントに接続しました。また、新たな POP に加え、ロンドンとフランクフルトの拠点ではキャッ シュサーバー容量の拡大に継続して取り組みました。
HTTP/2のサポートを一般公開版 (General Availability) でリリース — すべての標準プロトコル機能と一部のオプション機能 (サーバープッシュなど) をサポートしています。ブラウザのオーバーヘッドの減少や効率の向上など、HTTP/1.1に比べてさまざまなメリットがあります。
2016年2月、Fastly は TLS 1.2に移行する計画を発表しました。アプリケーションのために堅牢で信頼できるプラットフォーム を提供し、PCI Security Standards Council の要件に準拠するという目標に沿って、2017年1月9日に廃止計画の第2段階を実施しました。この変更は既存の専用エンドポイントを使用しているお客様には影響がありません。詳細な情報やスケジュールについてはこちらのブログをご覧ください。
Fastly は、マネージド CDN ソリューションをリリースしました。これは、独自のソリューションを構築するために多額の内部予算やリソースを費やすことなく、自社製のプライベートコンテンツ配信ソリューションのメリットを求める、高トラフィックのコンテンツ主導型ビジネス向けのカスタムビルトソリューションです。Fastly マネージド CDN では、当社のパブリック CDN と同じメリットを受けながら専用のリソースを使用し、より優れたコントロールとセキュリティを実現できます。
前四半期にリリースされた次世代 Fastly コントロールパネルが、デフォルトの Web インターフェイスになりました。初めてログインする際、“What’s New” ウィザードで変更内容をご確認いただけます。以前のコントロールパネルは将来的に廃止される予定ですが、現時点ではコントロールパネルのフッターのリンクをクリックして、以前のバージョンに戻すことができます。Fastly の公開ドキュメントでは、この更新内容が反映されています。従来のコントロールパネルに対応するドキュメントは docs-legacy.fastly.com でご利用いただけます。
Magento 2プラグインの設定プロセスを簡素化しました。これにより、カスタム VCL を有効化するために Fastly カスタマーサポートに連絡したり、Magento VCL をアップロードするために Magento と Fastly を行き来する必要がなくなりました。更新されたプラグインではボタン1つでアクティブなサービスバージョンのクローン作成、必要なスニペットの追加、バージョンの有効 化を行うことができ、成功やエラーに関する役立つメッセージも表示されます。
今四半期、Fastly は以下のイベントに参加しました。
Google Next London : パフォーマンス主導のスケーラビリティと Fastly のクラウドアクセラレーターについて説明し、洗練された新しいデモ体験のプレビューを行いました。
Google Cloud Security Symposium : DDoS が組織に与える感情的な影響について、SVP of Product を務める Sean Leach が詳しくお話ししました。
Boston Web Perf Meetup : CTO の Tyler McMullen がロードバランシングの課題、現在のソリューションの問題点、改善方法ついて説明しました。
O'Reilly Security Conference : VP of SRE の Lisa Phillips、VP of Security Engineering の Maarten Van Horenbeeck、VP of Infrastructure の Tom Daly が、エッジでインシデント管理を扱う方法について解説しました。
Velocity Europe: スポンサーとして参加しました。他の参加者の方々とエッジにコンテンツやロジックをプッシュすることの価値について多くの意見を交換し、非常に参考になりました。
Codemesh : CTO の Tyler McMullen が、London で開催されたこの代替プログラミングに関するカンファレンスでロードバランシングの問題について語りました。
Oredev : VP of Technology を務める Hooman Beheshti が HTTP/2 の落とし穴について議論しました。
Stripe’s Infra Talks and Pie : Director of Engineering の Ines Sombra がキャパシティプランニングについてお話ししました。
HashiCorp User Groups : オープンソースパートナーの1つである同コミュニティを支援し、ロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコでのミーティングを後援しました。
Fastly が参加したカンファレンスや今後参加予定のイベントについては、イベントページをご覧ください。
Fastly では自社のサービスを無償提供することでオープンソースプロジェクトをサポートしてい ます。2014年にこのプログラムを開始して以来、オープンソースプロジェクトのトラフィックは3,144 %増加しました。以下は Fastly が無償提供を開始したプロジェクトの例です。
Fastly のサービスが貢献できるオープンソースプロジェクトがある場合は community@fastly.com までご連絡ください。また、コミュニティフォーラムにアクセスして、Fastly のエンジニアや Fastly の他のお客様に質問することもできます。