Fastly のお客様ならびに関係者の皆様へ
日ごとに暑さが増す今日この頃ですが、Fastly のプロダクトポートフォリオも熱さ全開です。可観測性を最優先事項のひとつに掲げる Fastly は、Fastly のコントロールパネルで簡単に有効化できるオリジンインスペクターとドメインインスペクターの一般公開版 (GA) をリリースしました。セキュリティ分野では、Fastly 次世代 WAF のエッジデプロイメントが一般公開版で利用可能になったほか、「エッセンシャルプラ ン」でも CVE シグナルをご利用いただけるようになりました。また、お馴染みのイメージオプティマイザーの機能が強化され、エンドユーザーのパフォーマンスを損ねることなく画像に枠を加える「trim-color」機能を追加しました。最後に、Compute@Edge で JavaScript SDK の使用が可能になりました。詳細は以下をご覧ください。
内容
Fastly’s Origin Inspectorでエンドツーエンドの可視性が得られるようになりました。単一のオリジンを使用しているお客様のみでなく、マルチクラウドやマルチ CDN アーキテクチャを採用しているお客様も、オリジンインスペクターによって、オリジンから Fastly のエッジクラウドに流れるインターネットトラフィックに対するエンドーツーエンドの可視化を実現できます。これにより、オリジンの各レスポンス、バイト数、ステータスコードなどに関する時系列のリアルタイムデータまたは履歴データを簡単にレポートできます。
オリジンインスペクターと同時に、Domain Inspectorも一般公開版でのご利用が可能になり、ドメインレベルのインサイトを提供します。そのまますぐに使える視覚化機能を使ってリアルタイムデータまたは履歴データを表示できるほか、ビジネスのニーズに合わせて表示をカスタマイズすることも可能です。ドメインインスペクターにより、Fastly サービスで使用されている単一の完全修飾ドメイン名 (FQDN) や複数のドメインのトラフィックを簡単にモニタリングできます。
前四半期に限定提供版 (LA) がリリースされた Fastly 次世代 WAF のエッジクラウドデプロイが一般公開版で利用可能になりました。Log4Shell や SpringShell の脆弱性など、2021年末から2022年初頭にかけて新たなリモートコード実行の脅威が台頭する中、さまざまな脅威からお客様を保護するため、以下の強化を実施しました。
Fastly 次世代 WAF が一般公開版に移行するのに伴い、「エッセンシャルプラン」のお客様にも CVE シグナルをご利用いただけるようになりました。この新しい CVE functionality は、コントロールパネルの「Signals」メニューまたは API のテンプレートルールのセクションで設定できます。
イメージオプティマイザー (IO) の「trim-color」機能が一般公開版でご利用可能になりました。この機能では、指定された、または自動検出された色に基づいて長方形の枠を特定し、その枠に合わせて画像の端の部分をトリミングすることができます。イメージオプティマイザーを使用すると、時間と手間のかかる画像の前処理作業が不要になり、画像の生成プロセスを簡素化できます。さらに画像配信のワークフローを自動化できるため、インフラストラクチャとクラウドのコスト削減も実現できます。
Compute@Edge で JavaScript SDK を使用して構築されたアプリケーションを完全に本番環境でご利用いただけるようになりました。これまでご要望の声が多かった Compute@Edge による JavaScript のサポートですが、現在は多くのフロントエンドとバックエンドの開発者の皆さんが JavaScript 使って Fastly の「エッジサイド」でワークロードや機能を構築しています。