Fastly のお客様ならびに関係者の皆様へ
今四半期、Fastly のプロダクトチームは魅力的な新機能や機能強化の提供に励んできました。デリバリーとコンピューティングの両方で Dynamic Content Compression が利用可能になり、さらにコンピューティングで Edge Rate Limiting と Secret Store がサポートされました。また、Alerts と Edge Observer のリリースにより、オブザーバビリティスイートが拡張されました。さらに、Next-Gen WAF のエッジデプロイ向けに Advanced Rate Limiting が強化されたほか、Fastly コントロールパネルから Image Optimizer のトライアルに直接アクセスできるようになりました。以下のアップデート一覧をご覧ください。
Full Site Delivery および Compute をご利用のお客様向けに、Dynamic Content Compression が完全にサポートされました。この機能により、キャッシュ不可能なテキストベースの動的コンテンツを通常、約60-70%圧縮し、コンテンツの配信時間を半分以上短縮できます。
この機能はすべてのお客様が追加料金なしでご利用いただけます。従量課金プランのお客様は、引き続きコンテンツの非圧縮ボリュームに基づいて課金されます (現在の課金構造に変更はありません)。
より簡単にトライアルをご利用いただけるようになりました。Fastly の料金ページにある Image Optimizer の30日間無料トライアルへのリンクをクリックしてください。このリンクから Fastly コントロールパネルの Trials ページにアクセスできます。
Compute をご契約いただいているお客様は Edge Rate Limiting をご利用いただけるようになりました。ミッションクリティカルなアプリケーションとエクスペリエンスにおいて、アップタイムと可用性が何よりも重要です。Edge Rate Limiting によってアプリケーションにロジックを直接書き込み、オリジンの可用性を脅かすアプリケーションレイヤーに対する高レートの攻撃を抑制できます。
Fastly のパブリック SDK でこの機能を使用し、レイヤー7の DDoS 攻撃からオリジンを保護することができます。これにより、Fastly のプログラマブルなエッジクラウドプラットフォームで構築されたミッションクリティカルなアプリケーションのアップタイム、可用性、レジリエンスが向上します。また、お客様向けに新しいチュートリアルをご用意し、開発者リレーションハブ全体のアップデートも実施しました。
Fastly Secret Store はシークレット管理サービスの一種で、オリジンやアプリケーション、その他の Fastly エッジのリソースへのセキュアなアクセスを拡張するのに役立ちます。このサービスにより、Fastly Compute アプリケーションの認証情報やトークンの保存、管理、アクセスが可能になります。
API とオブザーバビリティの UI を介してサービス関連のパフォーマンス指標に関する通知を自動で行う機能です。履歴統計の API 内で定義された指標を観測し、重要な指標で範囲外の値が観測された際にアラート通知が送信されます。オリジンやドメイン、Compute、エラー率、成功率に関する指標に対してアラートを設定できます。アラートメッセージ機能を統合し、希望する通知チャネルに送信できます。
Fastly のオブザーバビリティ機能のエントリーポイントにあたり、単一の統合インターフェースによってアカウント、サービス、プロダクトラインごとにリアルタイムメトリクスと履歴メトリクスを確認できます。デフォルトビューによる可視性の 獲得や詳細なデータに基づく徹底的な調査、コンピューティングのライブログテーリングの表示が可能なほか、カスタムビューを作成したり、組織全体でデータをシームレスに共有したりすることもできます。
不正なトラフィックをより迅速かつ効果的にブロックできるよう、レート制限ルールが強化されました。
高レートの攻撃を受け、設定されたしきい値を超えた場合の検出時間が約1分から数秒に改善されました。この機能強化により、Next-Gen WAF のエッジデプロイで保護されているサービスと API の保護が強化されます。