オリジンインスペクターを使用して Fastly の UI からオリジンのトラフィックをモニタリングする (現在、限定的に利用可能)
稼働率を保証し、トラフィックのパターンを分析するには、オリジンの動作を把握することが非常に重要です。オリジンの動作は Fastly のログストリーミングを使用することで把握できるようになっていますが、ログを抽出してオリジン固有のメトリクスを取得するには、ユーザーによる抽出、変換、集約、グループ化、可視化が必要です。私たちは、ユーザーに必要とされる重要なインサイトを Fastly のユーザーインターフェイスで直接取得できるようにしたいと考えていました。そして、今回それが実現しました。
オリジンインスペクターは、オリジンサーバーから Fastly のエッ ジクラウドに配信されたレスポンスに対するリアルタイムおよび過去の可視性をもたらすデータセットおよび可視化機能をユーザーに提供します。現在、この機能を限定的に利用することができます。
一元化されたビューですべてのオリジンを確認
オリジンインスペクターを使用すると、オリジンのトラフィックをモニタリングできるようになります。サードパーティのコレクターにログデータを送信する必要はありません。「リアルタイム」とはどの程度のことだと思いますか?データは1秒単位で表示されます。過去のデータの集計期間や保持期間は、購入したパッケージによって異なります。
今回、サードパーティのデータコレクターにログデータを送信せずに、オリジンのレスポンス、バイト、ステータスコードなどを容易にモニタリングできるようになりました。また、次のことも実現できます。
きめ細かい可視性 : オリジンからエッジまでのレスポンスを可視化することで、オリジンの動作に関する変化をユーザーがリアルタイムで取得・対応できるようにします。
簡素化されたデータパイプライン : 複雑なデータパイプラインを設定することなく、Fastly の UI 内で配信データをモニタリング監視し、レポートします。
パフォーマンスの向上 : リアルタイムデータと過去データの両方にアクセスして、エラーの特定やオリジンのパフォーマンス向上に役立てます。
測定可能な ROI : オリジンのインフラコストおよび配信コストの削減を定量化することで、より多くの情報に基づいたビジネス上の意思決定を可能にします。
クライアントおよびサーバーのエラーをオリジンごとに簡単に検出
データの可視化によって、オリジンで発生する問題のプロアクティブなモニタリングや迅速な対応が可能になります。また、オリジンへのトラフィックをエンドツーエンドで可視化することができるため、フラッシュセールや大規模なライブストリーミングイベントなどでも、ユーザー体感品質の維持やトラブルシューティングを円滑に行うことができます。さらに、データへのアクセスによって、オリジンシールドなどの Fastly サービスによるオリジンインフラや配信コストの削減率を把握することも可能です。
オリジンの動作に関する異常をピンポイントで特定
利用を開始するには、バックエンドが1つまたは複数の Fastly のお客様である必要があります。また、オリジンインスペクターは、基本版またはプロフェッショナル版のエッジクラウドパッケージの一部としてもご利用いただけます。この機能を有効にするには、アカウントマネージャーまたは japan@fastly.com にお問い合わせください。