期間限定キャンペーン : 月10万ドル分のエッジ・コンピューティング・クレジットを9か月間プレゼント

2019年後半に Compute をリリースして以来、私たちはお客様のグローバルな本番ワークロードの構築をサポートしてきました。多岐にわたるユースケースには、A/B テストのフレームワーク、Webサイトのパーソナライズ、レイテンシの削減とスケールアップに向けたバックエンドサービスの移植、エッジ認証、JWT トークンのエンリッチ化、セキュリティチェック、エッジでのリダイレクト、さまざまなマニフェストの操作などがあります。 

これまでの成果はめざましく、しかもユースケースはこれらに限られません。Compute の本質は、非常に高速で安全な汎用コンピューティング環境を提供することであり、ほぼどんなロジックもエッジで実行した方がメリットがあります。一例として、有名なビデオゲーム「DOOM」を Compute@Edge でインタラクティブに実行できるようにしたこちらのデモをご覧ください。 

しかし、エッジコンピューティングのメリットは明らかであるにもかかわらず、開発者の皆さんが試すのをためらっている理由として、2つの懸念を耳にします。それは、コストと使いこなせるようになるまでの時間です。Fastly では、学習期間を短縮するためのさまざまなサポートをご用意しています。さらに本日、コスト効率により優れた形で Compute をお試しいただけるようになりました。 

期間限定で、9月間にわたり毎月10万ドル分のエッジコンピューティングクレジットを利用して、今すぐ構築を開始いただけます。詳細については、リンク先よりご確認ください。なお、これは期間限定のキャンペーンであること、また Fastly とご契約いただいたすべてのお客様に、100万ドルに近いコンピューティングクレジットが無料で提供されるという2点に、ぜひご注目ください。 

このブログ記事では、エッジコンピューティングに興味がある開発者の皆さんからよくいただく質問についてご紹介しますが、すぐにトライアルで試したい方は、こちらからお申し込みください! 

Computeメリット

エッジコンピューティング開発は、モノリシックなアーキテクチャから、より優れた柔軟性、コントロール、プロジェクトの出荷スピードの向上を可能にする、分離されたマイクロサービスアーキテクチャへと移行しています。この比較的新しい開発パラダイムにより、開発者は AWS、GCP、Azure などの一般的なセントラルクラウドよりもエンドユーザーに近いところでコードをデプロイできるようになります。実際、世界中に配置された Fastly POP すべてに Compute@Edge機能がデプロイされています

Fastly 独自のソリューションにより、コード (Rust、AssemblyScript、JavaScript で記述されたもの) は WebAssembly バイナリにあらかじめコンパイルされておりFastly POPいずれかでユーザーからのリクエストを受信すると、数マイクロ秒以内にいつでも実行が可能です。これは非常に安全で高速なエッジコンピューティングへのアプローチであり、レイテンシの影響を受けやすいワークロードを抱える企業にとって大きなメリットがあることが実証されています。私たち自身もレイテンシの排除に注力しているため、次世代プロダクトは Compute を使用して構築しています。今後、このコアテクノロジーを活用したアプリケーションが次々と登場することでしょう。 

さらに、Compute は「The Forrester New Wave™: Edge Development Platforms, Q4 2021」「リーダー」に選出された2つのソリューションのひとつであり、成長し続けるエッジコンピューティング市場で主要プレイヤーとしての地位を固めています。

「Compute はシンプルな開発環境を提供し、デプロイも簡単です。Edgemesh では、パフォーマンスと安定性の2点を常に重視しています。Fastly を本番環境に導入したところ、すぐにすべての指標でお客様のパフォーマンスが向上したことが確認され、特に最初の1バイトが到着するまでの時間の中央値は平均で5倍改善されました。平均値の改善はもちろん重要ですが、大きな収穫だったのはスピードが安定したことです。Fastly のエッジから一貫して安定したレスポンス時間が得られたことで、お客様はすべての KPI でレイテンシの大幅な短縮を実現しています。両社のテクノロジーを組み合わせたソリューションをデプロイすることで、ハリケーンが一掃したかのごとく、瞬時にお客様のパフォーマンス指標の全数値が改善され、その後も安定を保っています。この新しいソリューションを本番環境にデプロイした結果、お客様はスピードの向上が収益にもたらす効果をさっそく実感しています」 — Jake Loveless 氏、Edgemesh、CEO

Compute使用が適しているケース 

Compute を導入すべきメリットを理解したところで、このプラットフォームが適しているケースについて見ていきましょう。ここで取り上げるのはごく一例ですが、一般的に開発者が適切な開発環境として Compute を選ぶきっかけとなる共通のパターンをご紹介します。 

  • ボディへのアクセスと変更 : Compute では、リクエストやレスポンスのボディ全体にアクセスして変更を加えることが可能です。既存のお客様の多くがボディの変更やコンテンツのつなぎ合わせ、パーソナライズを、オリジンに送信せずにエッジで実行しています。

  • バックエンドのボトルネック : ユーザーエクスペリエンスは、バックエンドへのコールによって大きく左右され、これがレイテンシの問題にもつながります。ページなどを読み込んでいる間、エンドユーザーは、認証やパーソナライズに必要なレスポンスがバックエンドから返されるのを待つ必要がありますが、このようなデータをすべてエッジから配信することも可能です。 

  • シリアル化されたバックエンドコール : ユーザーは、シリアル化されたコールセットがバックエンドに送信されるのを待たなければなりませんが、各レスポンスに計算やユーザーエクスペリエンスの最終的なレンダリングにかかる時間が加算されます。これに対し、Compute では非同期的な処理が可能なため、複数のバックエンドにコールできます。関数や計算サイクルが実行される間、一連のレスポンスはメモリに保持され、よりスピーディにコンテンツがエッジでつなぎ合わせられます。 

  • 既存のエッジの遅さ : Compute が誇る圧倒的なスピードに多くのお客様が満足しています。すべてのエッジが同等というわけではありません。私たちは Compute Wasm実装することで、コールドスタートを実質的に排除しました。また各関数の実行に大容量の CPU リソースを割り当てて驚異的なスピードを実現し、アプリケーションを強化します。 

  • 複雑で高額なインフラストラクチャ : 複数のお客様が、スタックの特定の部分のために使用していたクラウドサーバーやハードウェアを完全に排除することができたと報告しています。よりコスト効率が高い方法で、オンデマンドでの使用が可能な今、インフラストラクチャを管理する必要はありません。 

  • 高速で安全なプロセスの必要性 : Compute では、各レスポンスのランタイムを完全に分離し、関数処理が完了するとすぐにその環境を終了します。これにより、サイドチャネル攻撃のリスクと、安全性に欠ける周囲の環境への懸念を効果的に緩和できます。Chrome の V8 Isolate をエッジで利用可能にした (そしてその名称をサーバーレス・エッジ・コンピューティングに変更してブランディングした) お手軽なソリューションとは異なり、Compute では後続プロセスのためにランタイムをオープンのままにはしません。コールドスタートが実質的に排除されるため (数マイクロ秒程度)、各レスポンスでそれぞれ安全なランタイムを使用できるようになります。エッジコンピューティングを大規模に導入するお客様の多くは、このレベルのセキュリティを必要としています。

コストの予測方法

端的に言うと、Compute に関連するコストはリクエストの量、メモリや CPU リソースの使用量に基づくため、コスト予測は容易ではありません。そのため、Fastly の既存の価格設定モデルでは、記述するコードやバックエンドコールのスピードがコストに影響します。しかし、ひとたびワークロードが構築、テストされれば、ワークロードのプロパティを観測し、計算ツールを利用して明確にコストを予測することが可能になります。 

Compute を試用し構築できる機会を提供することで、コスト面の不安を解消することが今回の期間限定トライアルキャンペーンの目的のひとつです。このキャンペーンでは、90日間無料で Compute をご利用いただけます。不要だと感じたら制約なしで無料解約でき、継続したいという場合にはさらに6か月間、最大で月10万ドル相当までプラットフォームを無料でお試しいただけます。15か月間のご契約期間のうち、最後の6か月間のみ料金が発生する仕組みです。期間終了までには、お客様のエッジコンピューティングのユースケースがうまく機能しているかを判断し、コストについても明確に把握していただけると思います。

実際に試してみましょう

開発者のエコシステムにおいて、エッジコンピューティングの採用はまだ初期段階にありますが、Fastly はすでにその先に進んでいます。Fastly のお客様の多くがすでに Compute のメリットを活用してサービスを差別化し、それぞれの市場で効果的に競争力を高めています。皆さんもぜひ今日からお試しください

Matt Oden
AVP of Compute@Edge Sales
投稿日

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Matt Oden
AVP of Compute@Edge Sales

Matt は Compute@Edge セールス部門の Assistant Vice President として、Fastly のエッジ・コンピューティング・テクノロジーの普及を促進するための取り組みを指揮しています。顧客サービス、セールスエンジニア、プロダクト管理、セールスチームのリーダーなど、さまざまな役割を務めながら、10年以上にわたり、B2B 向け SaaS プラットフォームの成長を初期の頃から支援してきました。テクノロジー産業に従事する前は、Drupal の Web サイトを構築したり、SEO ベースのパブリッシャーを設立しました。また、サステナビリティの分野での経験もあり、国連で Senior Policy Advisor として、南カリフォルニア大学では初の Sustainability Manager として活躍しました。カリフォルニア大学バークレー校で学士号を、エール大学で修士号を取得しています。

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