Compute : CLI 機能、Terraform API、新しい言語のサポートによりサーバーレスの約束する未来に一歩接近
現在、本番環境のトラフィックを実行している Compute は、強力な新機能とツールを実装し、パフォーマンスと安全性の高いグローバル分散型サーバーレスコンピューティングの実現にむけて飛躍的な進歩を遂げています。
Compute が他のサーバーレスソリューションよりも100倍速い実行時間</u>によってコールドスタート時間の問題を解消し、ログ機能やトレース機能、詳細なリアルタイムメトリクスの提供を通じて可観測性をサーバーレスコンピューティング環境の最前線</u>にもたらしたことについては、すでにご紹介しました。そして本日のリリースで CLI 機能の強化や Terraform API のサポート、新たな言語のサポートなどが追加されたことで、Compute は開発者のニーズに最も沿ったサーバーレスオプションとなりました。Compute は、エッジへの移行の高速化や自由な作業環境の構築、開発スピードの向上をサポートします。
今回の機能強化と共に Compute はベータ版から移行し、待合室トークンや動的なエッジパーソナライゼーション、エッジ認証、そして完全なサーバーレスアプリケーションなどの本番トラフィックを同プラットフォームにプッシュできるようになり、高パフォーマンスのサーバーレス環境をエッジで実現しました。それでは強化された点について詳しく見てみましょう。
Compute の新機能
エッジへの移行を高速化
エッジへの移行を躊躇する要因のひとつは、着手するのが非常に大変そうに見えるということです。私たちは、エッジへの移行をより迅速に行うことを可能にするリソースとツールを提供することで、このような懸念を軽減しています。
まず機能が強化され、より便利になった Fastly CLI から直接コードをアップロードしてデプロイすることが可能になり、ワークフローの合理化と高速化が可能になりました。また、Compute の使用に役立つさまざまなリソースを Developer Hub に追加し、エッジへの移行を容易にするレシピやテンプレート、スターターキットなどを提供しています。
自由自在に構築
Fastly ならではの柔軟性と開発者重視のアプローチをベースに、開発者が自由自在に構築できる環境作りを目指して Compute を改良しました。
お客様が使い慣れた言語で記述することができるよう言語サポートを拡張し、Rust と AssemblyScript (ベータ版) を追加しました。これにより、Compute は言語にとらわれない未来に一歩近づいたと言えます。
また、UI/API を通じて可観測性が得られるようになり、統計データやエラーを Compute 経由でモニタリングして管理できるようになりました。これにより、何を構築している場合でも簡単に可視性が得られ、CI/CD および開発ワークフローのサポートが強化されました。
高速に実行
Compute 上で構築する開発者にとって、イテレーションのスピードを高め、迅速なフィードバックループを形成できることが非常に重要です。マイクロ秒単位で測定されるコード実行起動時間、秒単位で提供される可観測性と重要な可視性に加えて、現在の DevOps および CI/CD 環境で役立つ新たな機能を追加しました。
WebAssembly の高い移植性により、ブラウザ上あるいはそれ以外でも、さまざまなオペレーティングシステムと命令セットアーキテクチャを使って作業することができます。さらに、標準化されたシステムインターフェース (WASI) によって、各環境で独自のインターフェースだけに依存するのではなく、オペレーティングシステム間で言語の標準ライブラリを使用する柔軟性が得られます。
また、Terraform</u> への投資も倍増させています。Fastly の Terraform プロバイダーを使って、Fastly のインフラストラクチャをコードとして扱うことができるようになり、インフラストラクチャのプログラム、設定、プロビジョニングを迅速に行うことができます。
Compute の今後
これらの改善により、即座に利用可能で高パフォーマンスな環境はもちろん、拡張に必要とするセキュリティと信頼性を、お客様に満足していただけるユーザーエクスペリエンスと共に提供することができるようになります。
Computeを活用してユーザーが何を構築しているのか興味のある方は、今後のブログ記事にご期待ください。また、サインアップしてエッジの最新テクノロジーをぜひお試しください</u>。