業界別エッジクラウド戦略レポート 2024

航空業界向けエッジクラウド戦略

エッジクラウドプラットフォームネットワークサービスセキュリティComputeエッジコンピューティング業種

このレポートでは、世界の大手航空会社が般公開しているWebサイトの配信に関するメトリクスを分析し、航空業界が直面しているセキュリティ、パフォーマンス、生産性に関する課題の多くをエッジクラウド戦略によって解決できる理由をご説明します。

内容

はじめに

航空会社は、予約に至らない訪問者の割合が高い (コンバージョン率が低い) という問題に加えて、複雑なインフラストラクチャや Sabre、Amadeus、Travelport、SITA といったサードパーティのレガシーシステムへの依存に関連する大きな課題を抱えています。また、常にボットや DDoS 攻撃などの脅威に晒されています。 

このような問題から、サイトやアプリケーションのパフォーマンス、セキュリティ、運用効率の向上が困難になっているのです。しかし、スマートなエッジクラウド戦略を導入することで、さまざまなソリューションの利用が可能になります。

重要な役割を担うパフォーマンス

パフォーマンスは直帰率やコンバージョン率、組織が目標を達成できるかどうかに直接影響するため、非常に重要です。航空会社にとって最も重要なパフォーマンス指標のひとつに、予約に至る訪問者の割合 (look-to-book) があります。具体的には、Webサイトの訪問者数と実際に販売された航空券の数の対比を意味します。Amadeus によるレポートでは、以前は航空会社にとって低い値といえば「10:1」程度でしたが、現在は「1000:1」を上回ることもよくあると報告されています。全体的に旅行者が増加し、消費者による価格の検索回数が増えていることが背景にあります。また、競合企業や価格比較サービス、悪意のあるアクターが利用しているボットによるトラフィックの影響もあります。本物の人間の訪問者によるトラフィックの場合でも、訪問者が何度も検索したり、ルートや日付けを変えて比較したり、複数の価格比較サイトを使用したりするなど、予約前に入念に調べることが今では当たり前になりました。 

従来のオンライン eコマースビジネスにおいて、サイトの高速化によってコンバージョン率が向上するように、航空会社にとってもWebサイトやアプリケーションのパフォーマンス強化が、予約に至る訪問者の割合やコンバージョン率を改善するうえで大切であるということが重要なポイントです。予約に至る訪問者の割合を増大させたい場合、アプリケーションのパフォーマンスが鍵となります。

  • 旅行サイトの場合、モバイルサイトの速度が0.1秒改善するだけでコンバージョン率が10.1%向上します (リテールサイトでは8.4%向上) 出典

  • サイト速度の改善は、プロダクトリストのページから予約完了まで、モバイルプロセスの各段階でプラスの影響をもたらします 出典

  • ページの読み込み時間が1秒から3秒に増えると、直帰率が32%上昇する可能性があります 出典

重要な役割を担うセキュリティ

上述のパフォーマンスに関するポイントのいずれも、悪意のある攻撃 (DDoS 攻撃やボット攻撃など) によって訪問者がフライト情報にアクセスできない場合、まったく意味がありません。他の業界の大手企業と同様のセキュリティ脅威に航空会社も直面していますが、航空業界特有のボット問題があります。他の航空会社や価格比較サイトがボットを利用して頻繁に航空券の価格に関するリクエストを行うためです。セキュリティの欠如によってパフォーマンスが損なわれる可能性がある一方、セキュリティ戦略によってパフォーマンス上のボトルネックが発生し、せっかくのパフォーマンス改善が台無しになることもあります。

結果

Google は Web アプリケーションのパフォーマンスを評価する際、LCP (最も大きなコンテンツの表示にかかる時間) と TTFB (最初の1バイトを受信するまでの時間) のふたつを指標として使用しています。これらの指標は、訪問者がサイトにアクセスした際の最初の読み込み時間を示し、最初の読み込み後のサイトパフォーマンスのすべての要素を表してはいませんが、公開されているデータを使用できるため、異なるサイト間でユーザーエクスペリエンスのパフォーマンスを比較するうえで有意義な出発点と言えます。LCP について Google の定義を見てみると、2.5秒以下の場合はユーザーエクスペリエンスが「良好」とされ、4秒以上の場合は「不良」、その間の秒数の場合は「改善の余地あり」とみなされています。しかし、これらの数字がすべてではありません。出発点の結果がどうであっても、パフォーマンスを改善させることで、いつでもコンバージョン率とユーザーエクスペリエンスを向上させることが可能です。 

このレポートでは、航空会社15社のWebサイトを Google Core Web Vital しきいに基づいてランク付けしました。

  • この中で、LCP が2.5秒以下で「良好」とみなされるパフォーマンスを示したサイトはありませんでした

  • 4社のサイトのスコアが「改善の余地あり」でした (Emirates、Aer Lingus*、Lufthansa、Iberia*)

  • 11社のサイトが「不良」とみなされるパフォーマンスを示しました (American Airlines、Southwest Airlines、KLM、Air France、Air France、Turkish Airlines、China Southern Airlines、United Airlines、Delta Air Lines、British Airways、Air Canada) 

航空会社の選択方法に関する詳細については、このレポートの最後をご覧ください。

航空会社

LCP P75 (秒)

TTFB P75 (秒)

Web Vitals レート

Emirates

2.864

1.451

"partial"

Aer Lingus*

2.979

0.339

"partial"

Lufthansa

3.119

1.103

"partial"

Iberia*

3.741

0.580

"partial"

American Airlines

4.183

2.555

"none"

Southwest Airlines

4.279

0.497

"none"

KLM**

4.421

1.419

"none"

Air France US**

4.510

1.401

"none"

Air France FR**

4.656

1.066

"none"

Turkish Airlines

4.677

1.144

"none"

China Southern Airlines

4.969

3.179

"none"

United Airlines

4.990

0.898

"none"

Delta Air Lines

5.066

0.817

"none"

British Airways*

5.249

2.157

"none"

Air Canada

6.177

0.774

"none"

航空会社にとっての最適化の課題

予約に至る訪問者の割合は、サイトやアプリケーションの改善に取り組む航空会社にとって最も重要な KPI であり、以下の2つの要因によって大きく左右されます。 

1. サイトのパフォーマンス

一般的な eコマースサイトや航空業界以外の旅行/サービス産業でも見られるように、貧しいサイトパフォーマンスは低いコンバージョン率と高い離脱率につながります。また、航空券を再販し、売り上げの一部をコミッションとして徴収するトラベルサイトを通じてよりも、航空券を直接販売することで航空会社はより多くの利益が得られます。しかし航空会社のサイトのパフォーマンスが悪いと、訪問者は別のサイトに移動して同じ航空券を購入する可能性があり、航空会社は本来得られるはずだった航空券の売り上げによる利益の一部を失いかねません。 

2. サイトのセキュリティ

Webサイトやアプリケーション、API のセキュリティ対策の効果が低いとパフォーマンスの悪化を招き、予約に至る訪問者の割合を増加させるうえで大きな足かせとなる可能性があります。航空会社にとってボットは特に大きな問題です。価格スクレイピングなど、フライトのインベントリや空席情報に混乱をもたらすさまざまなアクティビティが存在します。場合によっては、ボットが不当にすべてのフライトの航空券を一度に押さえて購入不可能な状態にし、その後すべてを解放することさえあります。このような動作の理由が常に明確なわけではありません。旅行者が別のサイトで購入するように仕向けることが目的かもしれませんし、何らかの理由で後日までフライトの予約を押さえようとしているのかもしれません。このような行為はツアーオペレーターや価格エンジンによるものである場合もありますが、単に航空会社に混乱をもたらし、財務上の被害をもたらす悪意のある操作が原因であることもあります。目的にかかわらず、航空会社は顧客と売り上げの喪失を招くボットアクティビティのためにサイトホスティングとインフラの費用を支払うことになります。 

航空会社は以下を含むさまざまな課題を抱えています。 

複雑なインフラストラクチャ

航空会社は料金やインベントリ、フライトに関する情報を、コントロール不可能なサードパーティのバックエンドをひとつ以上含む、さまざまなソースから取得しています。さらに、最終目的地以外に1か所以上立ち寄り、複数の航空会社を利用するマルチレッグのフライトを予約する場合、航空会社は自社運航のフライトと他社運航のフライトに関するデータを集める必要があります。これらのシステムは、古く不安定な方法で連携しているケースが多く、航空会社は社内で直接解決できない技術的負債を抱え、パートナーやプロバイダーがシステムを改良するのを待たなければなりません。 

比較購買 

最近の旅行者は航空券を購入する際、これまで以上に比較購買を行っているため、予約完了までに発生するリクエストが増えることになります。そのため、航空会社の予約用インフラストラクチャは大規模にスケールアップできる必要がありますが、安定性やスケーラビリティの強化を優先するためにスピードが犠牲になっている可能性があります。エンジニアリングチームはスケーラビリティを念頭に構築するため、パフォーマンスは二の次になってしまうのです。

リスク回避

航空会社は他の業界以上に障害が発生するリスクを回避しようとします。「安定していて信頼できる」という社会的なイメージを維持する必要があるためです。小規模なリテーラーやパブリッシャーの中には「素早く行動し、破壊せよ」という考えを実践しやすい企業もあるかもしれませんが、航空会社はそのようなアプローチを好みません。ダウンタイムが発生すると、ダメージを受けるのはイメージだけではなく、売り上げの大幅な損失にもつながります。販売量が減るのはもちろんですが、ダウンタイム中に顧客が旅行サイトや価格比較サイトに流れ、自社サイトで直接航空券を販売していたら得られたはずの利益の一部が失われます。 

航空業界向けエッジクラウド戦略

複雑なインフラストラクチャを最適化するのは容易ではありません。データサプライチェーンで自社が所有していない、またはコントロールできないソースを多用している場合や、バックエンドの多くの部分でサードパーティベンダーに依存している場合、特に困難です。両方とも航空業界に当てはまり、自社で何がコントロールできるかを検討し、それによってメリットを得る方法を考える必要があります。戦略的にエッジにより多くのデータを移行するのは賢明な第一歩ですが、エッジで同じ複雑性を再現しないようにすることが肝心です。それぞれのエッジネットワークに存在するポイントソリューションを組み合わせても、統合型アプローチと同じメリットは得られません。 

エッジクラウドプラットフォームのメリット

CDN サービスやエッジセキュリティの強化、エッジコンピューティングに取り組む際、単一ネットワークでそれらを統合する方法を検討する必要があります。すべてのエッジクラウドが同じように構築されているわけではありません。例えば、ある企業はエッジセキュリティ、エッジコンピューティング、CDN ネットワークを単一のプラットフォームで提供しているかのように見えるものの、実際には裏で「完全に独立している3つのネットワークが同じブランド名の下、粘着テープでつながれているだけ」という表現がぴったりの状態にあります。また、WAF 以外のエッジ機能を提供しない WAF ベンダーなど、ポイントソリューションを利用する場合も、エッジプラットフォームのメリットは得られません。このようなケースでは、エッジで実行可能な、組織にとって重要なその他のアクティビティから独立して WAF が動作します。そのため、セキュリティとエッジコンピューティング、またはセキュリティと CDN サービスの間での最適化が非常に限られます。DDoS 対策など、セキュリティサービスによってはネットワークの複数のレイヤーを保護することで実際にメリットが得られる場合があります。しかし、DDoS 対策がネットワークレイヤーの CDN と、アプリケーションレイヤーの独立した WAF の間で分かれている場合、不利になります。 

そのため、単一ネットワーク上で実際に連携し、パフォーマンスおよびコスト面でメリットをもたらし、エッジ戦略の成功に貢献できるソリューションを選ぶことが大切です。さらに、そのようなソリューションには開発者の生産性向上など、他にもメリットがあります。DevOps や SecOps チームは、より多くのツールキットやレポート機能を単一のダッシュボードで利用することでコンテキストスイッチが少なくて済みます。また、ベンダーを整理することでコスト削減が可能になるほか、予算の計画も立てやすくなります。さらに、統合されたカスタマー・サポート・エクスペリエンスが得られます。エッジサービスの異なる場所で問題に直面しても、サポートチームは問題の一部分だけではなく、全体を見渡せるインサイトにアクセスできます。 

このように優れた統合プラットフォームの効率性はメリットのほんの一角にすぎません。以下では、統合エッジクラウドプラットフォームを採用することで得られる具体的な利点の一部をご紹介します。

CDN配信、ネットワークサービスの機能を強化

航空会社のインフラストラクチャの大部分はコントロールが困難です。そのため、多くのデータをキャッシュでき、高度な最適化と設定が可能なうえ、高い柔軟性を備えるなど、優れた機能性に加えてトップクラスのパフォーマンスを提供する CDN を選ぶことをお勧めします。このような CDN では、動的コンテンツや API (およびそのレスポンス) のキャッシュ、エッジでの画像の最適化と変換、必要に応じて遅延なく設定を変更することが可能です。また、サイトのコンテンツが変更または更新された際に古いコンテンツをパージする時間を短縮 (できれば即時パージ) できることもパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスの向上において欠かせません。統合プラットフォームで得られるメリットは、これらだけではありません。 

セキュリティ機能の評価

セキュリティ対策とボット対策を強化することで航空会社はサイトがダウンすることなくアクセスできる状態に維持できますが、レイテンシを増やすことなくこれを実行できるのがベストなソリューションです。サイトの可用性を維持することが大切とはいえ、そのためにレイテンシが増え、結果的に予約に至る訪問者の割合が減っては意味がありません。 

ボット対策と DDoS 対策はパフォーマンスにおいて重要です。料金情報を求めてサイトを絶え間なくスクレイピングするボットは航空会社に問題をもたらします。さらに悪質なボットアクティビティの場合、アカウント乗っ取りや顧客アカウントの個人情報の侵害、盗まれたクレジットカードの使用などを試みます。ボットがインベントリを操作して大量の航空券を押さえ、消費者がフライトをまったく予約できない状態になることもあります。最悪の場合、DDoS 攻撃によってサイト全体が長時間にわたってダウンする可能性もあります。顧客が利用するアプリケーションだけではなく、フライトやスケジュールの管理などに使用される、社内向けのアプリケーションも影響を受けかねません。社内アプリケーションが保護されていない場合、DDoS 攻撃やランサム攻撃に対して脆弱になり、次々に他の問題へと発展する可能性があります。 

特にオンプレミスの WAF など、セキュリティソリューションによっては、セキュリティチェックのリクエストがキューにたまり、ボトルネックを引き起こすこともあります。エッジセキュリティソリューションで解決することも可能ですが、すべてのエッジセキュリティソリューションが同じようにレイテンシを抑えられるわけではありません。セキュリティチェックが他のオペレーションから独立したエッジネットワークで行われる場合、あるネットワーク (CDN ネットワークやエッジコンピューティングなど) からセキュリティネットワークへとリクエストが移動するたびにレイテンシが発生します。

エッジコンピューティング機能の強化

航空会社が先進的でパフォーマンスの高いソリューションをレガシーバックエンド上に (Sabre や Amadeus、Travelport、SITA など) 構築するベストな方法は、最先端のエッジクラウドプラットフォームを利用してエッジでより多くのデータを処理することです。エッジに移行させることが合理的と考えられるストレージやワークロードを特定することで、大幅なパフォーマンス向上をはじめ、さまざまな面で効率を改善できます。以下では、航空会社がエッジコンピューティングを活用できる分野の例を3つご紹介します。 

1. エッジで高度なキャッシュとパーソナライゼーション : パーソナライゼーションはレイテンシが発生することからパフォーマンスが犠牲になります。また、サイトを訪問した各ユーザーのリクエストを処理するためにオリジンに対して行われる固有の呼び出しが増え、キャッシュからの配信が減るため、データ転送コストに影響して金銭面でもコストが高くつきます。エッジコンピューティングによって、より多くのストレージとワークロードをエッジに移行させ、オリジンではなくエッジでオペレーションを行うことで、時間とコストの節約が可能になります。以下は、航空会社がエッジで実践できるユースケースの一部です。 

  • 従来のキャッシュと同様に、顧客プロファイルのパーソナライゼーションデータをエッジストレージにキャッシュし、有効期限 (TTL) を設定することで、最初のリクエストの処理後に発生する後続のアクティビティでユーザーデータが利用可能な状態になります。

  • ユーザーの履歴や所在地に基づいて、検索される可能性が高いフライトやルートを表示できます。

  • 飛行機のインタラクティブな座席マップをエッジに保存できます。

  • 過去の選択を参考に座席の割り当てを提案し、決済プロセスを効率化できます。

  • 顧客プロファイルをエッジに保存することで、予約プロセスのより多くの部分でオートコンプリートを利用できるさまざまな方法を検討できます。

2. エッジにワークロードを移行 : エッジコンピューティングを取り入れることで、より複雑なデータやワークロードをエッジで保存または実行し、これらをキャッシュすることが可能になります。飛行機の座席マップをエッジストレージに保存するなど、航空会社はより高度なキャッシュを活用できるエリアを模索し、データが瞬時に表示されるようにすることで、ユーザーを満足させるスピードを実現できます。さらに、フロントエンドのプレゼンテーション層の多くの部分をバックエンドから切り離し、エッジに接続するヘッドレスコマースのアプローチと組み合わせ、さらに高速なインタラクションを提供できるようになります。この場合、キャッシュまたはエッジストレージに無いデータを表示するためだけにバックエンドが使用されます。

3. データ転送コストの削減 : エッジでより多くの処理を行うことで、オリジンに送信する必要があるリクエストが減り、オリジンへのリクエストを通じてかさんでいたデータ転送コストを抑えられます。頻繁に使用されるデータやワークロードを特定し、それらをレガシーバックエンドではなく、エッジで保存または実行することをお勧めします。これにより、パフォーマンスの向上と有意義なコスト削減を同時に達成できます。 

このレポートに関する追加情報

航空会社の選択基準

2023年版の Forbes Global 2000のリストから、売り上げに基づいて上位11社を選びました。これら11社のうち、2社は個別の航空会社ではなく持ち株会社であったため、それぞれの傘化にある最大手の航空会社が含まれています。また Transavia や Vueling、Level など、小規模の航空会社や地域が限られている航空会社は対象から外しました。Emirates は Forbes のリストにはありませんでしたが、このレポートに含まれています。同社は国営会社であるため Forbes のリストに含まれていなかったものの、大手航空会社のひとつです。

*Air France-KLM については、Air France と KLM を調査対象としました。さらに、Air France は事業拠点がある国ごとに独自のパフォーマンスデータを持つWebサイトを個別に運営しているため、最もトラフィック量が多かった米国とフランスのサイトを調査に含めました。 

**International Airlines Group については、British Airways、Iberia、Aer Lingus を調査対象としました。 

調査方法

この調査では、パフォーマンスを測定する指標として TTFB (最初の1バイトを受信するまでの時間) と LCP (最も大きなコンテンツの表示にかかる時間) に注目しました。これらはサイトの最初の読み込み動作を評価するのに適しており、公にアクセスして収集・測定できる指標だからです。パフォーマンスに関連する指標は他にもありますが、このふたつはエクスペリエンスに実際に影響する重要な指標です。 

このレポートの表は、2023年12月10日から2024年1月6日にかけて収集された CrUX データに基づく、航空会社各社のWebサイトにおける読み込み時間のメトリクスを示しています。

  • メインのWebサイトのみ

  • すべてのページ

  • すべてのフォームファクター

  • 75パーセンタイル

「CDN 検索方法1」に従って2024年1月8日午後3:27-3:30 PST に10回にわたってWebサイトを配信している CDN を検出しました。

これらの指標や調査方法に関する詳細についてはこちらをご覧ください。

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