オンボーディングプロセスの内容 : Select、Complete、Custom パッケージ

お客様が問題なくサービスのオンボーディングを完了できるよう Fastly は支援します。Web サービスを実装してテストするまで、あらゆるステップを Fastly の専門家チームがサポートします。このチームはソリューションズアーキテクトとプログラムマネージャーで構成されていますが、アカウントマネージャーやテクニカル・アカウント・マネージャー (TAM) が参加する場合もあります。

オンボーディングは、お客様のご署名済みサービスオーダーを Fastly が受理したときから始まり、お客様のサービスが Fastly 上で適切に実行されていることが確認され次第完了します。お選びいただいたオンボーディングパッケージにもよりますが、オンボーディングには通常4-12週間かかり、大規模かつ複雑な実装の場合、最長6か月かかることもあります。

オンボーディングプロセスの5つのフェーズ

事前計画

オンボーディングプロセスを開始するにあたり、お客様のチームとキックオフミーティングを実施します。Fastly のソリューションズチームがお客様の要件を確認し、全体的なアーキテクチャをお客様と一緒に設計します。以下は、お客様のプロジェクトを開始する際にお客様にご提出いただく必要がある情報の一部です。

• ドメインリスト

• バックエンドリスト

• Fastly 上で使用したいエッジロジックと機能のリスト

• 他のプロバイダーから移行される場合、現在の設定についてお知らせください

このフェーズの目的は、スケジュールと成功の基準が規定され、オンボーディングプロセス全体を通じて進捗状況を定期的に確認するチェックインがスケジュールされた明確なオンボーディング計画を策定することにあります。

設定

設定要件について話し合い、同意に至ると、ソリューションズチームが実装を開始し、作業の間、設定に関する詳細をお客様にお伝えします。 

また、機能テストを開始できるよう、テストドメインをお客様と共有します。ステージングサービスを完全にテストしてから、本番サービスの作成に移行します。複数セットの設定を持つオンボーディングは、通常このフェーズで実装されます。 

このフェーズの目的は、機能するテストドメインと CNAME を使用してサービス設定を Fastly に適切に実装することにあります。

本番テスト

サービスをテストする準備が整ったら、お客様と連携して以下の方法でサービスのテストを実施します。

• お客様の開発チームが CDN 設定の自動テストを導入していない場合、Fastly のテスト方法に関する基本ガイドをご覧ください。 

• Fastly では自動テストの実行を推奨しており、最適化をサポートします。

• 注 : Fastly チームはテストの作成自体は行わず、アドバイスのみを提供します。

このフェーズの目的は、Fastly で設定を完全にテストし、トラフィックを移行させる準備を整えることにあります。

本番移行/トラフィックの移行

トラフィックを移行させる前に、事前ミーティングを行い、すべて用意が整っていることを確認します。両社が合意した日時に本番ドメインの CNAME エントリを Fastly CNAME に変更することで、サービスを本番に移行できます。 

• 移行時に Fastly のソリューションズチームはいつでもサポートできるよう待機し、 

• トラフィックの統計データをモニタリングしながら気づいた点をお客様と共有します。 

• ロールバックが必要な場合、サービスに関連する問題のデバックをサポートするワークセッションを実施し、合意された日時にサービスを再度ロールアウトします。

このフェーズの目的は、トラフィックを無事に Fastly に移行させることにあります。

実装後の本番サービスの確認

お客様の設定が Fastly で本番環境に移行したことを受け、オンボーディングプロセスを完了します。その際、Fastly のソリューションズチームがナレッジ共有セッションやオプションのトレーニングセッションを実施し、Fastly で実行されているお客様のサービスの概要や一般的な機能、リクエストフローについてご説明します。また、Fastly のカスタマーサービスによる継続的なサポートオプションの詳細と、Fastly のご利用に役立つリソースをご紹介します。 

Fastly のオンボーディングプロセスに関するお客様のご感想については、お客様事例のページをご覧ください。 

オンボーディングパッケージの比較

*追加費用がかかる場合があります