プレスリリース

カリフォルニア州サンフランシスコ (2020 年 4 月 30 日) - グローバルエッジクラウドプラットフォームを提供する Fastly, Inc. (NYSE: FSLY) は本日、現代のインターネットを支える Web の最新プロトコルであるHTTP/3 と QUIC のサポートを発表しました。HTTP/3 と QUIC は、レスポンスタイムの高速化、世界的なアクセシビリティの向上、ビルトイン暗号化の標準設定など、多くの点でインターネットを刷新します。

世界中で Web への依存度が高まる中、より安全で信頼性の高いインターネットに対する需要が拡大し、現行の HTTP/2 や TCP プロトコルに代わる、より高性能で安全な代替プロトコルへのニーズも高まっています。HTTP/3 は、ハイパーテキスト転送プロトコルの最新版であり、QUIC はその下にある常時暗号化された転送プロトコルです。HTTP/3 と QUIC により、Fastly のお客様はエンドユーザーにより良いデジタル体験を提供することができ、機密性と安全性の高い接続を確保することができます。

Fastly の Distinguished Engineer で、IETF の QUIC ワーキンググループの編集者でもある Jana Iyengar は次のように述べています。「インターネットはこれまで以上に私たちの生活に欠かせないものとなっており、平均以下のインターネットパフォーマンスは、エンドユーザーにシステム的に大きな不利益をもたらします。QUIC は、より安全なデジタル体験を提供するだけでなく、より高速で効率的なデジタル体験を提供できる可能性を秘めています。Fastly は、QUIC が世界中の人々、特に現在のインターネットで十分なサービスを受けられていないユーザーにとって、大きな革新をもたらすものになると考えています。」

Fastly がこれらの新しい規格をサポートすることで、世界中のお客様により良いデジタル体験をより迅速に提供することが可能になります。Fastly の QUIC サポートにより以下を提供します。
Web ページの高速化：HTTP/3 と QUIC は、ヘッドオブラインブロッキングを最小限に抑え、ハンドシェイクによる遅延を軽減し、ページのロード時間を大幅に短縮します。
ストリーミング体験の向上：QUIC はネットワーク全体のパフォーマンスを向上させ、ビデオやオーディオストリーミングの起動時間やリバッファリングを大幅に削減します。
ターンキーセキュリティ: トランスポート レイヤー セキュリティ プロトコルの最新バージョンである TLS 1.3 は、QUIC に直接組み込まれており、第三者からヘッダやメタデータを保護し、これまで以上にプライベートで信頼性の高い接続を可能にします。
シームレスな統合: QUIC は、ユーザー空間で動作するため、Fastly のツール、トレース、ロギングインフラストラクチャとシームレスに統合され、Fastly の開発者が、テスト、サイトやアプリの迅速な展開、アップデートを容易に開始することができます。
Fastly のベータプログラムとHTTP/3 と QUIC の実装についての詳細は、こちら(英語)をご覧ください。
ソリューションに関するお問い合わせは quic-beta@fastly.com へお願いします。