The Weather Company は、気象に関する精度の高い予報、インサイト、アラートを提供する優れた気象サービスを提供し、月間4億人を超える世界中のユーザーが同社のサービスで提供される信頼性の高い気象予報・データを基に、さまざまな判断を行っています。
IBM 傘下の The Weather Company で CTO を務める Wendy Frazier 氏に、Fastly との長年にわたるパートナーシップについてお話を伺いました。同氏は、月間4億人を超えるアクティブユーザーにトップクラスのエクスペリエンスを提供する上で、Fastly が以下を通じて大きく貢献していると語っています。
動画配信で99.9%のアップタイムを維持
革新的かつレジリエントなテクノロジーの提供
GraphQL と JavaScript をエッジでサポートして強化されたエッジコンピューティング機能
The Weather Company では、スケールとボリュームが大きな課題です。毎月4億人を超えるアクティブユーザーが当社のサービスを利用しています。ハリケーンや台風など、悪天候が発生すると、ユーザー数が跳ね上がります。
そのため、常にユーザーをサポートできる適切な設定、セットアップ、テクノロジーを確保する必要があります。Fastly はこうした面でのサポートをしてくれています。私たちの動画配信は、Fastly のテクノロジーによって支えられているのです。毎日、ユーザーから送信される何億件ものリクエストが Fastly により処理されています。ユーザーは迅速に状況を判断する必要があるため、これらはユーザーにとって非常に重要で急を要するリクエストなのです。
それには明確な理由があります。Fastly について語るとき、まず最初に思い浮かぶのは Fastly のスタッフの皆さんです。アカウントマネージャーから技術的な専門家まで、私たちが関わった Fastly スタッフ全員が情熱と意欲に溢れ、責任を持って対応してくれました。おかげで私たちは着実に作業を進めることができ、Fastly と一緒に仕事をすることを心から楽しむことができました。さらに Fastly は、レジリエンスの高い技術とイノベーションの力があり、常に進化し続けています。素晴らしい Win-Win の組み合わせです。この2つの柱だけをとってみても、投資し続けたくなるパートナーシップであることが分かります。
Fastly のおかげで解決できた一番の問題は、動画配信に関するものでした。私たちは、地域向けと全国向けの動画やニュース速報をユーザーに届ける必要があります。ですから、常にリアルタイムで配信できることが非常に重要です。Fastly は、さまざまなトリガー、API コールにおいて、大きな役割を果たしています。最近、サービスのひとつを Fastly に移しましたが、シームレスに移行作業を進めることができました。
私たちにとって重要な指標は、動画配信、アップタイム、レスポンス時間、すなわち、どれくらい速く重要な情報をユーザーが取得できたかということです。
Fastly との SLA では約99.9%のアップタイムが保証されています。私たちはそれを99パーセンタイルで求めているので、ほぼ完全なアップタイムが期待されます。特にハリケーンが発生し、『避難する必要があるだろうか』、『両親が居る地域は安全だろうか』といった判断や確認が必要な場合、これは非常に重要です。このように必要なコンテンツを、ユーザーに迅速かつ滞りなく提供できる環境が常に欠かせません。
私たちは2015年から Fastly を使用しています。99.9%のアップタイムを実現できていることが、現在も私たちのパートナーシップが続いている理由のひとつでしょう。安定性とスケーラビリティにおいて、Fastly は確実にトップレベルのベンダーであると自信を持って言えます。
私たちのパートナーシップは、当社のテクノロジーエコシステム全体を通じて、ゆっくりではありますが、着実に発展してきました。前にも触れましたが、Fastly の大きな魅力のひとつは、どのようなリクエストにも、一貫したレベルの信頼と対応、サービスの質で応えてくれることにあります。これが当社と Fastly とのパートナーシップを継続的に育む原動力となっており、今後もこの関係は続いていくことでしょう。
エッジクラウドの活用を発展・拡大させるには、いくつかの方法 があります。まず、私たちは他社に先駆けて GraphQL をエッジに移行しました。また、いち早くエッジで JavaScript を実行しました。
私たちがこれからしようとすることに関するプレイブックはありません。メタバースは誰にとっても未知の分野です。プロセスや管理、エッジでそれを機能させ、スケールアップする最良の方法を策定するには、助っ人が必要です。そのため、協力的なパートナーシップ、すなわち、適切なフレームワークやアーキテクチャ、デザインを一緒に考えてくれるパートナーとのコラボレーションが、未来を開拓する中でより重要になります。
この仕事を通じて多くの企業や業界、ユーザーの日々の生活に役立ち、それぞれのプロセスの改善に貢献できることに誇りを感じます。例えば、私の娘は土曜日にサッカー観戦をするか決める際に、まず最初に48時間レーダーを確認します。そして、リアルタイムの予報をトラックして、レインコートが必要かどうかを判断します。大勢の人によって、毎日これと同じようなことが何百万回と行われているのです。
判断の材料として役立つ重要なデータを提供することで、人々の毎日の生活に影響を与えていると考えると、とてもワクワクします。このような形で人々とつながりを持てることを、とても嬉しく思います。毎日、必要な情報にアクセスできる窓口を提供できることが、この仕事の醍醐味です。
「Fastly との SLA では約99.9%のアップタイプが保証されています。私たちはそれを99パーセンタイルで求めているので、ほぼ完全なアップタイムが期待されます。特にハリケーンが発生し、『避難する必要があるだろうか』、『両親が居る地域は安全だろうか』といった判断や確認が必要な場合、これは非常に重要です。このように必要なコンテンツをユーザーにいつでもすぐに滞りなく提供できる環境が欠かせません」
Wendy Frasier 氏
The Weather Company (IBM グループ)、CTO