Web アクセラレーション企業である Edgemesh は、サイト表示を2 - 10倍高速化することで、企業によるカスタマーエクスペリエンスの測定および最適化をサポートしています。Edgemesh は、クライアント側の最適化プラットフォームおよび Edgemesh サーバーを通じてこれらのサポートを実現し、高パフォーマンスのヘッドレス環境へのシンプルかつシームレスな移行を実行しています。Edgemesh はあらゆる業界のメディア企業や eコマース企業の顧客をサポートしており、毎日40 - 50億件のリソースレベルリクエストに対応しています。
Edgemesh が Fastly に求める最優先事項はパフォーマンスでした。Edgemesh の顧客は、高速かつ信頼性の高い Web サイトを求めています。そのニーズに応えるため、Edgemesh は Fastly の Compute ソリューションを採用しました。最先端のキャッシュプラットフォーム上に構築されている Fastly のサーバーレスコンピューティング環境は、汎用コンピューティングのレイヤーで、単一または複数のオリジンのクラウドと企業のエンドユーザーの間に配置されます。エッジに構築された安全な環境で、コードをマイクロ秒単位のスピードで大規模に実行できるようにすることで、開発者のニーズに応えます。
「私たちはスピードを重視しています」と Edgemesh の CEO、Jake Loveless 氏は語ります。「当社は、お客様の既存サイトの速度を向上し、コンバージョン率の増加とユーザーごとの平均収益の増加を目指してサポートを提供します。Edgemesh では Fastly を高パフォーマンス CDN であると評価してきました。当社に最適なソリューションです」
Edgemesh CEO の Jacob Loveless 氏のインタビューをご覧ください。Compute@Edge を使用してパフォーマンス指標の向上を実現し、eコマース顧客のコンバージョン率を増加させた事例についてお話しいただきました。
Edgemesh が重要視している分野のひとつが eコマースアクセラレーションです。顧客企業は、レスポンスが速く高品質のイマーシブエクスペリエンスを買い物客に提供したいと考えています。Compute は開発者が顧客に近いエッジで、高速にコードを実行できるようにすることで、優れたカスタマーエクスペリエンスを実現します。つまり、アプリも Web サイトも高度なパーソナライズが可能で、レイテンシのないインタラクティブなユーザーエクスペリエンスを提供できます。
Compute を活用すると、Edgemesh はドメインのアンシャーディングを使用できます。接続結合としても知られるアンシャーディングにより、TCP 接続の数を制限し、顧客サイトの応答時間とページ読み込みを劇的に高速化します。「エッジでコードを実行する機能がなければ、どうなっていたかわかりません」と Loveless 氏は話します。
「Compute を利用することで、CDN をさらに詳細にコントロールできるようになり、レスポンスの変更や各リクエスト配信の最適化が可能になりました。当社のビジネスは、お客様に対して常に可能な限り最速のレスポンスを提供するこ とに注力しています。これを実現するためには、CDN 内部でコードを実行できる機能が必要でした。Fastly の Compute はそれを可能にしてくれます」Jake Loveless 氏、CEO
オンラインの顧客は待つことを嫌がるため、eコマース企業にとっては最初の1バイトが到着するまでの時間 (TTFB) が非常に重要です。Edgemesh は Compute を導入したとき、実際の顧客データを収集することでパフォーマンスを評価しました。毎日 Edgemesh を通して3,000万 - 4,000万件のリクエストがあり、Edgemesh がデータを収集したところ、Compute 導入からたったの数週間で TTFB は5分の1に改善されました。リクエストタイムは平均2.5分の1に、テールレイテンシはほぼ半分に削減されました。より劇的な改善を体験した顧客も存在します。リクエストタイムが590 - 865ミリ秒から60 - 85ミリ秒へと、約90%削減された例もあります。
ビジネスにとってこれらのスピード指標はどのような意味を持つのでしょうか。Loveless 氏によると、Fastly の Compute 導入後、複数の Edgemesh 顧客からコンバージョン率が明らかに向上したと報告を受けたということです。とある有名企業の顧客は、史上初めて1か月の収益が100万ドルを突破したと報告しました。提供するプロダクトやマーケティング戦略は本質的に変わっていません。その月の唯一の違いは、Edgemesh が Compute を活用し、顧客のサイト表示の速度を数倍向上させた点です。
「当社のお客様には Fastly のキャッシュをオンにした直後から、違いをご実感いただいています。『指標が大きく改善された』と伺っています」Jake Loveless 氏、CEO
また、顧客はオーガニックトラフィックが増えたとも発言しています。Compute を使用することで、Edgemesh のサーバーは完全に自動化された動的レンダリングを実行できるようになりました。つまり、レンダリング済みで最適化されたサイトの静的 HTML バージョンがインデックスボットに送信され、顧客にはインタラクティブかつイマーシブなサイトが表示されます。とある Edgemesh の顧客企業では、Compute への移行によりインデックス済みページの合計数が約1,000件から50%増の1,500件となりました。サイトはレンダリング済みだったため、より多くのインデックスページができあがり、オーガニックトラフィックの向上につながりました。
「オーガニックトラフィックが素晴らしいのは、費用を支払う必要がない点です。無料のオーガニックトラフィックはコンバージョン率を向上させ、収益を増やします。また、顧客が何かする必要もありません 」と Loveless 氏は話します。Edgemesh の顧客にとってこれは、スイッチをオンにしたら突然、長い SEO プロセスを経た後のような大量のトラフィックが流れ込んできたも同然でした。
Edgemesh は Compute の本番環境への導入をわずか3週間で実施し、顧客に対して迅速にソリューションを提供しました。
Edgemesh の CEO、Jacob Loveless 氏が語る、Compute 採用後の Fastly のサポートおよびパートナーシップの価値についてご覧ください。
Edgemesh は Compute を自社の DevOps ライフサイクルに完全に組み込みました。これがパフォーマンス向上につながったと Loveless 氏は考えています。プラットフォームは API ファーストだったため、既存のオペレーション に折り込み、デプロイを自動化することができました。「Compute は拡張機能のように簡単に導入できたので、システムに深く組み込むことが可能でした。だからこそ、ハイレベルのパフォーマンスを実現できたのです」
また、Fastly のエンジニアリングチームとの信頼関係も重要だったと Loveless 氏は語ります。Slack チャンネルを使用して、問題や新たなアイデアに関してリアルタイムで会話ができるので、サポートを待つ間に本番環境の低速化や停止といった問題が起こることがありませんでした。「Fastly はツールキットを提供しただけではありません」と Loveless 氏は話します。「両社がパートナーになり、ともに前進して問題を解決しているように感じられました」
「Fastly との連携では、今までで最も迅速にインフラストラクチャのオンボーディングを実現できました。3週間以内に Fastly との会話を経て、Compute を本番環境でフル導入することが決定しました」Jake Loveless 氏、CEO
「現在、可能な限り迅速に Edgemesh のプラットフォームを Fastly に移行しています。繁忙期が近づいていることもあり、本番環境を Fastly 上で維持したいと考えています」
Jake Loveless 氏
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CEO
「コードの目的がパフォーマンスの場合、そのシステムとのインタラクションは最高レベルであるべきです。他のソリューションと比較した場合、Edgemesh がより深い連携を実現していることは、パフ ォーマンス指標からもご理解いただけます」
Jake Loveless 氏
CEO
「Fastly のエンジニアリングチームとの良好な関係性も、優れたサービスの実現に寄与しています。エンジニアリングチームは問題解決をサポートするだけでなく、今後の展開についても私たちと話し合っています。両社は単なるベンダーとパートナーの関係には留まっていないのです」
Jake Loveless 氏
CEO