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Anchor はアプリケーションやインフラストラクチャを暗号化する開発者フレンドリーなホスト型サービスです。ソフトウェアセキュリティの専門家の方のみでなく、TLS や ACME による X.509 証明書の管理に精通していない方でも、数分でサービスを立ち上げ、公開鍵基盤 (PKI) を運用する継続的な手間を回避できます。Anchor は、適切なセキュリティを実装し、発生し得るインシデントの影響範囲を抑えたい開発者や CTO のニーズに応えます。

anchor.dev
業界 : __ ソフトウェア & サービス
__ 本拠地 :
北米
利用開始 : 2023年


主な利用機能 :
Fastly Compute
KV Store



Fastly KV Store利用して X.509 証明書の管理を容易にするサービスを構築した Anchor


課題


情報セキュリティの強化が求められ、米国のホワイトハウスでさえもゼロトラストを呼びかけるなか、サービス間を移動するデータを暗号化する必要があるという認識がソフトウェア開発者の間で高まっています。しかし、バックエンド暗号化をセットアップするのは困難なうえ、開発チームに大きな管理の負担がかかります。Anchor のエッジベースのサービスにより、開発チームはアプリケーションやインフラストラクチャを簡単に暗号化し、セキュリティチームや運用チームに頼ることなく暗号化プロセスをコントロールできるようになります。


Anchor の顧客は、同社が提供するパフォーマンスと可用性が高く、セキュアな証明書サービスを自社のアプリケーションやインフラストラクチャで使用しています。そのため、Anchor がサーバーレスコンピューティングのインフラストラクチャにどのベンダーを選ぶかが、同社の成功を大きく左右しました。また、新興企業の Anchor はビジネスの成長に向けて素早くスケールし、盤石なインフラストラクチャを構築する必要がありました。手間のかからない暗号化サービスを顧客に提供するため、特に同社は優れたプログラマビリティ、パフォーマンス、可用性を兼ね備えたエッジペースのキーバリュー (KV) オブジェクトストアサービス上に自社のサービスを構築したいと考えました。Anchor は Fastly 以外にも、大小さまざまな複数のオブジェクトストアサービスのベンダーを検討しましたが、他のベンダーには必要な機能が欠けていました。


ソリューション


Fastly Compute (旧称 Compute@Edge) を導入した結果、Anchor は Fastly の高速グローバルエッジネットワークを利用しながらカスタムキャッシュレイヤーに独自のビジネスロジックを挿入し、革新的な暗号化サービスを開発者に提供できるようになりました。Fastly KV Store は Fastly プラットフォームのパワーに支えられた耐久性の高いグローバルストレージを提供します。これにより、Anchor の開発チームはセントラルクラウドからデータを取得する必要なくパワフルなアプリケーションを作成できます。


カスタム認証ロジック


Anchor の CTO を務める Ben Burkert 氏は次のように述べています。「多数のオブジェクト・サービス・プロバイダーを検討した結果、Fastly Compute に統合されている Fastly KV Store がとても気に入りました。KV Store を使用してお客様に代わってパッケージを提供していますが、その前面にある Fastly のキャッシュレイヤーに独自の認証レイヤーとロジックを組み込むことができました」


Fastly のアーキテクチャにより、Anchor はアクセス制御と許可ロジックを自社独自の SaaS アプリケーションに実装できます。「KV Store でオブジェクトとパッケージの高い可用性を得ながら、自社プロダクトに完全なアクセス制御を実装することで、セキュリティに対するコントロールを維持できます」(Burkert 氏)。


開発者フレンドリーなツールとサポート


「Fastly は他のベンダーよりも開発者フレンドリーで、Compute プラットフォームはこれまで以上に開発者にとって便利です」と Burkert 氏は語っています。ローカルで機能し、本番システムのように動作する開発システムを使用できることが Burkert 氏にとって重要です。「開発ツールがローカルで機能するのは本当に素晴らしいです。当社の開発システム上でキャッシュレイヤーを構築し、本番環境にデプロイしても同じように機能するという強い安心感が得られます。当社の開発環境で本番環境をシミュレートできる機能は、Fastly の大きな差別化要因のひとつです」(Burkert 氏)。


優れたテスト環境は Anchor のイノベーションを加速させます。「不安を感じることなくエッジレイヤーに変更を追加できます。Fastly のおかげで、エッジレイヤーと当社の SaaS およびバックエンド暗号化レイヤーから成るスタック全体を一度にヒットするテストを作成できるためです。このようなテストにより、当社のソリューションが安全で、想定どおりに機能するという強い確信が持てます」(Burkert 氏)。


Burkert 氏のチームは Fastly チームの協力を得ながら Fastly の CLI (Command Line Interface) ツールチェーンをカスタマイズし、Anchor の SaaS に統合させました。「Fastly は素晴らしいコードベースと開発チームへのサポートを提供してくれます。Fastly のサポートチームはとても親切で、Fastly が提供するツールやサポートにそれが反映されています。問題を提起すると、Fastly チームは真摯に対応し、素早く解決してくれます」(Burkert 氏)。


優れたパフォーマンス、可用性、セキュリティ


Anchor の顧客は同社のコアインフラストラクチャを使用して自社サービスを運用しています。そのため、Anchor のサービスのパフォーマンスと可用性が低いと、すぐに問題が発生する可能性があります。例えば X.509 証明書が利用できなくなると、非常に重要なリソースがキャッシュから得られなくなります。「当社のサービスの差別化を可能にするキャッシュレイヤーを構築できるのは Fastly だけです。ベンチャー企業の私たちにとって、Fastly がそばでサポートし、約束どおりのソリューションを提供してくれることは、本当にありがたいです」(Burkert 氏)。


重要なポイント


Anchor が開発者フレンドリーな暗号化ソリューションの構築に注力するなか、Burkert 氏は Fastly のあらゆるソリューションに開発者フレンドリーなアプローチが浸透していることを認め、高く評価しています。キャッシュからエッジコンピューティング、オブジェクトストレージまで、Fastly Compute と KV Store は Anchor が開発者のために手間のかからない暗号化サービスを構築するのに必要な可用性、グローバルなスケーラビリティ、役立つサポートを提供します。


「Fastly の KV Store は約束通り高速で柔軟性が高く、かつスケーラブルです。エッジでロジックにアクセスできるほか、お客様が求める優れたパフォーマンスと可用性を提供してくれます」

Ben Burkert 氏
Anchor、CTO



「他のクラウドプロバイダーも検討しましたが、熟知している Fastly を選んだのは当然のことでした。Fastly のサービスが素晴らしく、セキュリティもトップクラスであることを私たちはよく知っています」

Ben Burkert 氏
Anchor、CTO



「Fastly Compute プラットフォームは私たちのニーズを満たしてくれるので、迷うことなく Compute と KV Store の組み合わせを選びました」

Ben Burkert 氏
Anchor、CTO



「企業はエッジにある Fastly Compute 上で構築しており、これは大きな将来性を秘めた素晴らしいテクノロジーです。多くの企業が SaaS とエッジワークロードを併せて使用しているので、開発者は似たような問題を解決する必要があります。Fastly はこのような共通の問題を解決するのに役立つ出発点を提供してくれます」

Ben Burkert 氏
Anchor、CTO

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