データ処理規約更新のお知らせ : 刻々と進化する規制要件に先手
Fastly では、お客様に影響が及ぶ法改正に対して先手を打つよう尽力しています。私たちは常にお客様が可能な限りシームレスに安心してコンプライアンスに準拠し続けられるようサポートすることを目標としています。
そこで私たちは、英国個人情報保護監督機関 (ICO) によって英国からのデータ移転について公布され、2022年3月21日に施行された新しいデータ移転契約に対応して、ICO が定めた2022年9月21日の期限に先立ち、2022年8月9日にすべてのお客様を対象としてデータ処理規約 (DPT) を更新いたしました。このリリースは、2021年6月の EU による新しい標準契約条項 (EU SCC) のリリース、および英国の EU からの離脱に伴うものです。ICO は、EU SCC と併せて使用するよう意図された附属書 (SCC 附属書)、および英国固有の国際データ移転契約 (IDTA) の2つのドキュメントを発行しました。前回の DPT 変更時と同様、英国で発行されたこれらの新しいドキュメントに準拠するためにお客様が何らかのアクションを実行する必要はありません。以下に更新内容の詳細をご説明いたします。
SCC 附属書と IDTA の違い
SCC 附属書は、英国のデータが EU 域内からのデータと一緒に移転される場合に EU SCC を補完することを意図して作成されています。一方 IDTA は、英国のデータのみが移転される場合に適用されます。Fastly は、Fastly のサービスの性質や多くのお客様のユースケースを考慮し、SCC 附属書がお客様のエンゲージメントのほぼすべてに適用されると想定しています。ただし、更新された DPT には SCC 附属書と IDTA の両方が組み込まれているため、関連するデータの移転はすべて適切に処理されます。
お客様への影響
新規のお客様の場合、Fastly のオンライン版 DPT には SCC 附属書と IDTA の内容がすでに組み込まれています。既存のお客様の場合、更新された規約が公開されてから30日後にあたる2022年9月8日に更新内容が有効になります。署名済みのデータ処理契約書をお持ちの既存のお客様は、2024年3月24日を期限として、次回の契約更新時に更新された契約を結ぶ必要があります。更新された規約をこれより早く適用したい場合は、アカウント担当者または japan@fastly.com にご連絡の上、署名済みの新しい契約書をリクエストしてください。
DPT の変更は、英国固有の新しい規制に関するドキュメントの発行によってもたらされた変更への対応に焦点が当てられています。GDPR と UK GDPR では、これらの契約条項の前のバージョンが必要とされているため、Fastly の DPT の大半は変更されていません。ただし、このわずかに見える変更には重要な取り組みが含まれています。DPT の旧バージョンを確認したい場合は、ドキュメントアーカイブのページをご覧ください。
これらの DPT の更新は、配信ソリューション、Compute@Edge、Fastly 次世代 WAF (Powered by Signal Sciences) を含む Fastly の一連のプロダクト全体に適用されるため、お客様がどのように Fastly のプロダクトを使用していても、更新された規約のメリットが得られます。
コンプライアンスの維持
データのプライバシーを推進し、お客様のビジネスを支援することは、Fastly の DNA の中核をなすものです。Fastly は、データプライバシーに関する新しい法律が施行される際にはお客様に常に最新情報を提供し、必要な変更をできるだけシームレスに行い、お客様を第一に考えるという Fastly の精神に忠実であり続けることをお約束いたします。
法律の変更は時として不確実性につながることを私たちは理解し、お客様がコンプライアンスを維持できるようサポートいたします。ご質問やご不明な点がありましたら、japan@fastly.com までお問い合わせください。なお、繰り返しにはなりますが、現時点ではお客様側のアクションは必要ありません。