2つのグラフから分かるマルチ CDN 導入の重要性
コンテンツ配信ネットワーク (CDN) がメディアで取り上げられるとき、システム障害への注目が大半を占めます。しかしこれは、企業が複数の CDN を導入する主な理由ではありません。NPAW の「Navigating CDN Strategies」レポートによると、システム障害は上位5 つの導入理由にも入っていません。
マルチ CDN アーキテクチャへの移行の最も一般的な理由として、ストリーミングコストの削減、ユーザー体感品質 (QoE) の向上、ローカルネットワークの帯域問題に対処できる適応性の高いインフラの構築が挙げられます。
大手コンテンツ企業やコンテンツ配信企業の多くがすでにマルチ CDN を導入している一方で、多くの中小企業やスタートアップ企業をはじめとするクラウド系企業は、依然として複数の CDN の利用を前提とした配信戦略に移行していません。そのような企業や、最近プロバイダーを変更してより機能的なマルチ CDN アーキテクチャの構築を目指している企業には、マルチ CDN の導入を検討する上で重要となる要素を示す以下の2つのグラフが参考になるでしょう。