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サービス利用規約の更新 : Fastly と Signal Sciences の契約を一つに統合

Karen Greenstein

General Counsel, Fastly

2020年10月、Fastly は Signal Sciences とその強力な Web アプリケーションおよび API のセキュリティソリューションを買収しました。このソリューションを Fastly のエッジクラウドプラットフォームや既存のセキュリティサービスと組み合わせることで、お客様に最先端のセキュリティツールの統合スイートを提供することが可能になります。

Fastly はこの機会に、これらすべてのサービスを一つに統合した契約で購入できるようにサービス利用規約を更新します。約5年ぶりのサービス利用規約の更新となりますが、Fastly のコアバリューである透明性の精神に基づき、今回の変更点についてご説明します。

今回の変更はそれほど大きなものではありませんが、 Web アプリケーションと API を保護する Signal Sciences のプロダクトが対象になります。これには、分散型ソフトウェアコンポーネント (モニタリングエージェントと Web サーバー統合モジュール)、およびクラウドホスティング型の収集・分析システムの実装を可能にする Signal Sciences の次世代 WAFが含まれます。そのため、サービス利用規約の複数のセクションに、分散型ソフトウェアコンポーネントに関する記述が追加されました。

Signal Sciences のサービスで最も価値があるのは、サービスが検知した異常なアクティビティや疑わしい動作から得られるデータインサイトです。Fastly は、これらのデータインサイト利用してプロダクトを改善し、お客様に対する保護を強化します。私たちは、このデータとその使用方法をサービス利用規約に明記することが重要だと考えています。そのため、Signal Sciences の次世代 WAF および Signal Sciences Cloud WAF によって提供される脅威インテリジェンスに関連したデータインサイトを Fastly が使用することについて、これらのプロダクトに関する記述の中でより詳しい情報を提供しています。

また、Fastly および Signal Sciences のプロダクトを企業向けの認定リセラーから購入したお客様もデータインサイトを利用できるようにサービス利用規約を更新しました。

今回、マルチプロダクトビジネスの拡大を反映してサービス利用規約を更新するにあたり、お客様からのフィードバックを反映していくつかの追加変更も行いました。例えば、データ処理規約に関する項目をサービス利用規約に直接盛り込みました。また、ベータサービスや責任の制限に関する文言を整理しました。補償条項については業界の慣行に沿った調整を行いました。サービス利用規約には、Fastly が法律を遵守するというコミットメントが常に明記されていましたが、Fastly の行動規範と倫理規範に沿って、腐敗防止に関する文言が Fastly とお客様の両方に適用されるように規約を改定しました。さらに、お支払いがクレジットカードではないお客様のお支払い期限を15日間から30日間に延長しました。

すでに Fastly をご利用いただいている場合、適用されるサービス利用規約は、お客様が同意した日付によって決定され、新しいバージョンのサービス利用規約に同意しない限り現行の規約が有効となります。つまり、お客様が契約を変更するまで利用規約の更新は影響しません。以前のバージョンのサービス利用規約は、当社のアーカイブでご覧いただけます。今回の利用規約の変更により、Fastly が提供するプロダクトやサービスの購入を検討されている新規のお客様 (Fastly のエッジ配信サービスをテクノロジースタックに追加することを検討している Signal Sciences のお客様を含む) にとって、Fastly との契約が容易になることを期待しています。