Fastly の可観測性とモニタリング機能 : Fastly のプロダクトでスマートな配信と優れたパフォーマンスを実現
可観測性の特徴と機能 (ロギング、メトリクス、トレース) は、常に Fastly の配信、セキュリティ、コンピューティング製品の基盤となっています。これは、すべてのお客様に可観測性を提供する必要があると考えているためです。一部のプロバイダーとは異なり、私たちはロギング機能をエンタープライズレベルのお客様に限定するべきではないと考えています。
この投稿では、現在の可観測性サービスを分析し、DevOps チームと SRE チームがその分析結果を使用して異常を調査し、パフォーマンスとアップタイム (稼働時間) を改善して可観測性主導の開発に取り組んでいる事例をご紹介します。
可観測性を念頭に置いているクラウドネイティブのスタート アップ企業や、従来のクラウドからハイブリッドマルチクラウドに移行しようとしている企業の皆様は、この投稿をお読みになるとエンジニアリングチームがイノベーションのための信頼できるパートナーとして Fastly を選ぶ理由がおわかりになると思います。
ログ機能
Fastly は、インターネット規模のデータ処理を任せてくださるお客様に対し、お客様がコントロール可能な製品を構築することによって、その信頼を維持しています。データを所有し、HTTP リクエスト/レスポンスのあらゆる側面をログに記録する機能 (API、コントロールパネル、コマンドラインインターフェイスを介して設定可能)、およびログ出力先の所有権を持つ必要があります。
サポートされているログ統合には、独自のログレシーバーを操作する場合に使用する6つの汎用プロトコルと、Amazon S3、Azure Blob Storage、Google BigQuery、Datadog、New Relic、Splunk など、ストレージと分析用の19のサードパーティーサービスが含まれます。明示的にサポートされていない多くのサードパーティーサービスも、汎用プロトコルと独自のコネクターを介して使用でき、互換性のある5つの統合を追加で文書化しています。
コントロールできる機能は他にもあります。ログデータが事前定義された条件を満たすたびにスクリプトを使用して API を呼び出し、エッジでログを変更することもできます。例えば、レイヤー 7 DDoS 攻撃を自動的に軽減するために、リクエスト情報に基づいてバージョンなしのエッジ ACL に IP を追加することで、レート制限またはブロックリストを適用できます。例えば、The Guardian は、自社サイトに変更をデプロイした後の問題を速やかに検出するために、Fastly のログストリーミング機能を利用しています。また、Foursquare はキャッシュされるコンテンツやストリーミングされるデータをコントロールしています。リアルタイムログのメリットが分かる革新的なユースケースのリストはまだ続きます。
「より多くのデータやリアルタイムログのストリーミングをすぐに利用できるので非常に便利です。問題が発生した場合、すぐにログを確認して根本原因を特定できます」 — Shopify
開発段階でのアプリケーションの迅速なデバッグを容易にするために、Fastly のコマンドラインインターフェイス (CLI) はライブ Log Tailing 機能を備えています。これにより、任意のターミナル内で独自のカスタムログメッセージを直接ストリー ム出力することが可能になり、サードパーティーのログ管理サービスを追加で設定したり、そのためにコストをかけたりせずに、コンピューティングプラットフォームで実行されているアプリケーションをテストできます。このブログ投稿では、Senior Software Engineer の Alex Kesler がリアルタイムログと Compute@Edge を開始する方法を説明しています。ぜひご覧ください。
ライブ Log Tailing 機能を使用して stdout および stderr のログ出力を端末で直接表示
大規模なライブイベントやストリームを配 信するお客様向けのライブイベントサービスを利用することで、マルチ CDN 戦略を採用している場合でも、ライブストリーミングのパフォーマンスに関するインサイトが得られ、トラブルシューティングをすばやく実行できます。また、IT リソースやエンジニアリングリソースの制約に縛られることなく Fastly のサービスを最大限に活用したいお客様向けに Logging Insights パッケージをご用意しています。このプロフェッショナルサービスでは、カスタマイズ実装をお手伝いします。お客様のビジネスニーズに関するインタビ ューを行い、ログエンドポイントに格納されたログ用の高度なクエリやカスタマイズされたダッシュボードを作成します。
メトリクス
サービスのパフォーマンスとアクティビティに関する情報をさまざまな形で報告します。Fastly のメトリクス API とダッシュボードを通じて、瞬時に表示されるリアルタイムの可観測性機能や履歴レポートを活用できます。
エラーが急増した地理的リージョン、特定のオリジンが利用不能になった期間とその理由、前年と比較したキャッシュヒット率の変化 などを質問された場合、お客様や開発者、パートナーの皆様は、Fastly のメトリクス機能を利用することで、即座に自信を持って答えることができます。
180のサービスレベル指標により、キャッシュ、オブジェクトサイズ、コンピューティングリソースの使用状況、画像最適化、動画やストリーミングなどを把握し、アプリケーションの健全性に関するインサイトを得ることができます。
ダッシュボードからログ使用状況をリアルタイムに表示ダッシュボード
Fastly の API は、Datadog、New Relic、Sumo Logic などのサードパーティーのモニタリング/アラートサービスに統合することもできます。
Altitude 2020 カンファレンスでは、オープンソースの fastly-exporter と Prometheus および Grafana を使用して5分程度で Fastly をモニタリングする方法、および総合的な視点から効率的に問題を解決するためにインサイトに簡単にアクセスできるようにする方法をデモンストレーションしました。
「Fastly のおかげで、世界中の結果を瞬時に確認することができます」 — Nic Benders 氏 New Relic Chief Architect
目の疲れを軽減するため、またはデザイン的にダークモードを好む方も、コントロールパネルのアカウント設定メニューから、ご利用の環境に合わせて簡単にダークモードとライトモードを切り替えることができます。
また、片頭痛、視力障害、目の疲労などによるアクセシビリティの問題を緩和します。undefined
他にもメトリクスがあります。オリジンインスペク ターとドメインインスペクターを使用することで、ログデータをサードパーティーのデータコレクターに送信することなくすべてのオリジンとドメインを簡単にモニタリングすることができます。
トレース
IT チームと DevOps チームは、Fastly で実行されている Compute@Edge アプリケーションやマイクロサービスなどの分散アーキテクチャのソフトウェアをトレースしてデバッグおよびモニタリングできます。
Compute@Edge は、リクエストトレースパラメーターを維持したまま Fastly のプラットフォームに出入りします。開発者は、個々のエンドユーザーのリクエストに固有の識別子をタグ付けできます。これにより、マルチテクノロジーインフラストラクチャの盲点を明らかにし、リクエストの有効期間の詳細を提供できます。ユーザーは、データの可視化に役立つサードパーティーシステムにこの情報を渡し、カスタマイズした詳細な分析を行うことができます。
マイクロサービス環境のモニタリングとトラブルシューティングを行う企業である Epsagon と Adobe の Project Helix チームは、データを収集し、バッチ化してフォーマット (JSON 形式) し、トレースデータを Epsaon の HTTPS エンドポイントに送信するリアルタイムログおよびエッジプログラマビリティ機能を使用して、優れた統合を構築しました。Adobe の Lars Trieloff 氏と Epsagon の Ran Ribenzaft 氏の談話の詳細はこちら。
まとめ
現在の可観測性サービスを分析し、トラブルシューティングを効率化して、優れたプロダクトやエクスペリエンスの構築に専念できるようにするために、お客様がこのサービスをどのように活用しているかに焦点を当てました。皆様の可観測性の達成状況をぜひお聞かせください。この投稿を共有し、コメントでお知らせください。
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