グローバル企業のお客様のコンプライアンスをサポート

EU 域外へのデータ移転に関して欧州委員会が20216月に定めた新しい標準契約条項 (SCC) に対応するため、Fastly 同年9月27日にすべてのお客様のデータ処理規約 (DPT) を更新しました。この新しい SCC に準拠するためにお客様側で必要なアクションはございません。以下に変更についてご説明します。

客様への影響

新規のお客様の場合、Fastly Webサイトに掲載されている DPT に新しい SCC がすでに組み込まれています。既存のお客様の場合、更新された規約が公開されてから30日後にあたる2021年10月27日に更新内容が適用されます。データ処理に関する署名済みの同意書をお持ちのお客様は、2022年12月27日までに新しい同意書を取得するか、または Webサイトに記載されている規約を適用することをお選びいただけます。

Fastly の DPT への変更は、新しい SCC による変更への対応に焦点を当てており、EU 離脱後の英国からのデータ転送を維持するためのものです。EU データ保護規則 (GDPR) でこれらの契約条項の古いバージョンが義務付けられていたため、Fastly の DPT の大部分に変更はありません。ただし、今回の変更内容はごくわずかに見えるかもしれませんが、重要な決定事項が含まれています。Fastly の DPT の旧バージョンは、Fastly ドキュメントのアーカイブでご確認いただけます。 

DPT の更新内容は、Fastly の配信関連プロダクトから Compute、次世代 WAF (旧 Signal Sciences) まで、Fastly のプロダクトスイート全体に適用されます。従って、お客様がいかなる形で Fastly のプロダクトを使用される場合でも、更新された規約によるメリットが受けられます。 

署名済みのデータ処理同意書をお持ちの一部のお客様は、次の契約更新時に新たに同意書を取得することが可能です。更新された規約をより早く適用させることをご希望の場合は、Fastly のアカウント担当者または japan@fastly.com までご連絡いただき、署名済みの新バージョンの同意書をご請求ください。

コンプライアンスの維持

データのプライバシーを推進し、客様のビジネスを支援することは、Fastly の DNA の中核をなすものです。データプライバシーに関する新しい法律が施行される場合、Fastly はお客様に常に最新情報を提供し、必要な変更をできる限りシームレスに行い、お客様を第一に考えるという Fastly の精神に忠実であり続けることをお約束いたします。 

法律の改正は不確実性をもたらす場合がありますが、Fastly はお客様がコンプライアンスを維持できるようサポートいたします。今回の変更に関してお客様側で必要なアクションはありませんが、ご質問等がございましたら、japan@fastly.com までお問い合わせください。

Neal Hannan
Managing Counsel
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Neal Hannan
Managing Counsel

Neal Hannan は Fastly の Managing Counsel として、プロダクト、プライバシー、知的財産の分野を担当しています。Fastly 入社前は、連邦取引委員会で Attorney Advisor として活躍し、その前は Boies Schiller Flexner LLP に勤務しました。米国連邦巡回控訴裁判所で司法書士として勤務したのが Neal の法律家としてのキャリアの始まりでした。Williams College で学士号、コロンビア大学で法務博士号を取得しています。

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