新機能 : Compute ローカルテスト
サーバーレスコンピューティング環境でのコードの構築、テスト、デプロイを可能にする Compute で本番トラフィックの配信を開始して以来、Fastly ではお客様が生み出す次世代サービスの幅広さに目を見張っています。しかし、サーバーレスの可能性をフルに活用できるようになるには、まだまだ課題を抱えています。今回は、そんな課題のひとつを克服するために開発された Compute のローカルテスト機能をご紹介します。
Compute のローカルテスト機能では、お手持ちのノートパソコン、サーバー、または CI システムなどの本番に近い環境で開発中のアプリケーションを柔軟に実行できるため、デプロイにかかる時間やプロセスを省くことができます。この機能では、デプロイの手順を踏む必要がないため、CI でのユニットテストや統合テストなどにおいて、既存の自動化テストプロセスの一環として使用することができ、テスト工程をよりきめ細かくコントロールすることが可能です。
反復やテストがより柔軟に
この新たな機能により、非常に本番に近い環境でテストを実行できるようになりました。その結果 Compute の使用や実験もこれまで以上に容易になり、デバッグの際の反復も高速化されました。以前は Log Tailing 機能を使用してデバッグを実現していましたが、ローカルテスト機能の登場によって、デプロイの手間がかからない、スケーラブルかつ反復的な回帰テストが可能となりました。
ローカルテストは極めて本番に近い環境で行われるため、標準の WASI ホストコール、リクエストやレスポンスの操作・送信などの主要な HTTP 操作、ログが忠実に再現されます。さらに、Fastly のコマンドラインインターフェイスを使用して開発、テスト、反復を1か所で行うことで、エンドユーザーへのリリース前にアプリケーションのパフォーマンスを最適化し、より素早く本番環境にプッシュすることが可能です。
今後の展望
アプリケーションの開発ワークフローに欠かせないローカルテスト機能の開発は、開発者にとって最良のエクスペリエンスを追求する Fastly の努力の成果です。ローカルテストに関する詳細および使用方法については、Developer Hub をご覧ください。まだ Compute をご利用でない場合は、今すぐご登録の上、サーバーレスのパワーをぜひ実感してください。