Cloud WAF 向け Terraform サポートのご紹介
HashiCorp の Terraform により、DevOps チームはクラウドインフラストラクチャをコードとしてデプロイすることができます。Fastly はこれまでもプロダクトライン全体にわたって Terraform をサポートしてきましたが、この度、Cloud WAF のデプロイモデル向けに Fastly Next-Gen WAF の Terraform プロバイダーを強化し、Fastly の DevSecOps ユーザーは、さらに運用を効率化できるようになりました。
Fastly Next-Gen WAF (Powered by Signal Sciences) の主なメリットのひとつに、オンプレミス、エッジ、クラウドを含む、幅広いデプロイオプションがあります。このように高い柔軟性を提供しながら IaC (Infrastructure as Code) へのコミットメントを強化することで、Fastly は Terraform などのソリューションを使って自動化された最先端のデプロイプロセスをサポートしています。今回のアップデートでは、新しいアプリケーションインスタンスのための Cloud WAF デプロイをプロビジョニングする機能と、証明書を管理して保護する機能が Terraform のサポートに追加されました。Fastly の Next-Gen WAF と CDN の中核機能のための既存の Terraform プロバイダーに加えて、今回の機能強化により、DevOps チームは Terraform を使用しながら Fastly のクラウドベースの WAF ソリューションと環境へのその他の変更をシームレスにデプロイできるようになりました。この機能は以前から Fastly の API とコントロールパネルで利用可能でしたが、今回、IaC のユースケースもカバーできるように拡張しました。
クラウドベースの WAF デプロイメソッドでは、Fastly Next-Gen WAF を迅速にデプロイし、簡単に管理できます。このメソッドではエージェントをデプロイせず、Fastly のクラウドインフラストラクチャで WAF の管理と実行を行います。つまり、簡単な DNS の変更ひとつで Fastly Next-Gen WAF によるアプリケーションの保護が可能になります。クラウド、エッジ、エージェントベースのデプロイが混在している環境でも、単一の管理コンソールを使用して、あらゆる WAF インスタンスのモニタリングと管理を簡素化できます。
Cloud WAF インスタンスのデプロイ方法については、Terraform Registry の「sigsci_corp_cloudwaf_instance」リソースのページでご確認いただけます。これは、以下の HCL で実行できます。
resource "sigsci_corp_cloudwaf_instance" "test_corp_cloudwaf" {
name = "Test CloudWAF"
description = "for test"
region = "ap-northeast-1"
tls_min_version = "1.2"
use_uploaded_certificates = true
workspace_configs {
site_name = sigsci_site.this.short_name
instance_location = "direct"
listener_protocols = [ "https", ]
routes {
certificate_ids = [
"A01bc234-5678-9de0-a12b-3456c789d12d",
]
connection_pooling = true
domains = [ "example.com", ]
origin = "https://origin.example.com"
pass_host_header = true
trust_proxy_headers = false
}
}
}
また、クラウドベースのデプロイで (Fastly のサブドメインではなく) 独自のドメインネームを使用する場合、お客様が調達した証明書をアップロードしてこれらのドメインと紐づけすることが可能です。以下に定義されている「sigsci_corp_cloudwaf_certificate 」リソースを使用して独自の証明書をアップロードできます。証明書に関しては、アップデートでは名前の変更のみがサポートされているので、秘密鍵や証明書に対して何らかの変更があった場合、新しいリソースが作成されます。詳しくは Terraform Registry のドキュメントをご覧ください。
resource "sigsci_corp_cloudwaf_certificate" "test_corp_cloudwaf_certificate" {
name = "Test Cloud WAF Certificate"
certificate_body = <<CERT
-----BEGIN CERTIFICATE-----
[encoded certificate]
-----END CERTIFICATE-----
CERT
certificate_chain = <<CHAIN
-----BEGIN CERTIFICATE-----
[encoded certificate chain]
-----END CERTIFICATE-----
CHAIN
private_key = <<PRIVATEKEY
-----BEGIN PRIVATE KEY-----
[encoded privatekey]]
----END PRIVATE KEY-----
PRIVATEKEY
}
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サポート : support@fastly.com