Fastly のストア機能で決定とエッジデータへのアクセスを高速化

Web アプリケーションが高度化するのに伴い、サービス設定のようなシンプルなコンセプトの適用さえも複雑化しつつあります。また、ユーザーと適切なコンテンツをマッチさせるといった簡単なタスクによってもグローバル規模でレイテンシが発生し、サービスの質に影響する可能性があります。このような状況のなか、パフォーマンスを優先するためにしたいことを諦める開発者もいれば、さらに複雑な処理プロセスを作成したものの、大規模にそれを管理することが予想外に困難であることに戸惑う開発者もいます。いずれにせよ、すべての開発者が、避けられないと思われる制約を受け、イノベーションや生産性が妨げられているのです。

そこで Fastly は、エッジデータソリューションを通じて開発者が複雑なロジックをエッジで適用できるようにすると同時に、使用開始が簡単で、長期的なスケールアップも楽にできる運用しやすいサーバーレス・コンピューティング・ソリューションの提供を目指しています。これを念頭に、Fastly のエッジデータソリューションの要となる KV StoreConfig Store のふたつの機能を一般公開しました。  

以下では各データストアの最適な用途をご紹介します。

基本的にアプリケーションの設定では、Config Store と Secret Store の使用をお勧めします。これらによって環境変数 (Config Store) とシークレットの一貫性のある保存と共有が可能になります。   

KV Store はアプリケーションデータのプライマリストアとみなすことができます。馴染みのあるキーと値のパターンを使用してデータを保存しアクセスできます。  グローバルに複製することが可能で永続性があり、エッジでの書き込みが可能です。シドニーで書き込み、同じデータをフランクフルトで読み込むことができます。とてもシンプルです。 

KV Store はサイズの大きなリストやユーザーオブジェクト、小さな静的コンテンツなど、エッジアプリケーションからアクセスする必要があるデータを保存するのに最適な場所です。  以下の図は、SEO ランキングが下がるの防ぐために、使用を廃止した URL のリダイレクトを実行するユースケースを示しています。

Fastly stores power blog image 1

すべてのストアに共通する重要な特徴は、作成後にアプリケーション間で共有できることです。これにより、新しいアプリケーションを構築する際に時間を節約し、エラーが生じる可能性を縮小できます。  

現在ベータ版で提供されている Secret Store も含め、Fastly の重要なストア機能の特徴を以下にまとめてみました。

Fastly のエッジデータソリューション

Fastly Store

特徴

最適な用途

KV Store

グローバルにアクセスでき、永続性のあるストレージ、エッジでの読み込み/書き込みが可能、コアクラウドや他のエッジクラウドよりも高速

サイズの大きいリストの管理、小さな静的コンテンツ、データ (顧客データやユーザーデータ、パーソナライゼーションデータなど)

設定ストア

エッジでの読み込み可能、柔軟性のあるデプロイを実現、メモリからマイクロ秒単位でエッジ決定

環境変数

Secret Store (現在 Beta 版)

エッジにあるセキュアなストレージ

シークレットの保存 (API キーや認証情報など)

最後に

多くの開発者にとって、データの保存場所はメリットではなく制約を意味します。Fastly のエッジデータソリューションを活用することで、重要なデータにどこからでもアクセスし、データの保存場所による障壁を排除できます。これらのソリューションを通じて、データの共有が可能で摩擦の少ない設計が可能になり、グローバルな開発がシンプルになるだけでなく、Fastly のグローバルエッジにデータを移行または複製することによってコスト削減も実現できます。 

詳細については Fastly の Developer Hub をご覧いただくか、または エッジサーバーレスソリューションの無料トライアルをぜひお試しください。

MJ Jones
ComputePrincipal Product Manager
Bryan Hackett
Edge Data、Principal Product Manager
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MJ Jones
ComputePrincipal Product Manager

MJ は、Compute の Product Manager としてサーバーレス・コンピューティング・ソリューションの機能開発を指揮しています。Fastly 入社前は、独自のデータ主導型のプロダクト管理アプローチを Riot Games や Google、GoGuardian などの企業で実践しました。

Bryan Hackett
Edge Data、Principal Product Manager

Bryan Hackett は、Fastly の エッジデータグループの Principal Product Manager です。エッジコンピューティング、データ、人工知能という新たな技術の融合が、現代のアプリケーション開発をどのように刷新するかに関心を持っています。

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