Dynamic Backends によりバックエンドの設定管理の労力を軽減
ハイブリッドクラウドやマルチクラウドが一般的に広まった現在、Fastly のお客様はサービスやコンテンツのデプロイに従来以上の柔軟性を必要としています。Fastly はこうしたサービスやコンテンツをお客様にフロントエンドで提供するので、バックエンドの宛先やオリジンに変更が加えられた際にもサービスの設定変更が不要で、簡単にデプロイできるような方法を提供する必要がありました。
Compute を利用するお客様から、顧客向けのバックエンドの一部が設定されないという状況を伺ったことがあります。これらは通常、お客様がお気づきにならない部分で設定が行われているか、特定のリクエストパラメーターに基づいてリアルタイムでバックエンドを決定する必要性があるために起きます。
例えばお客様の顧客は、ID を持つリクエストを、その ID を含むバックエンド名のサブドメインに送りたいと考えているかもしれません。現在多くのお客様が選択する典型的 (そして効率の悪い) 回避策には、バックエンド情報を得るためにパブリッククラウド上の別のサービスに API コールを行う方法があります。また、Fastly のサービス API にバックエンドを定義する際に、バケット名(<>.s3.region-code.amazonaws.com など) を事前に知らないというケースも考えられます。
Fastly の Dynamic Backends サポートはこうした問題に対応し、実行時に容認するターゲットのリストを更新し、それらに接続する柔軟性の高いメカニズムをお客様に提供します。バックエンドの更新や変更が簡単、安全に行えるというのは、継続的インテグレーションや継続的デプロイ (CD) により近い方法で開発やデプロイを実現できることを意味します。
しかし、Dynamic Backends の魅力はそれだけではありません。皆さんが Dynamic Backends を早く試したくなる 4 つの重要な理由があるのです。
バックエンドを事前定義するために必要な開発時間と労力の削減が可能です
ご自身のチームが、アプリケーションやバックエンドに変更を加える度に設定を管理、更新する必要がなくなります
時間をかけた拡張が可能な新しいオリジンデプロイアーキテクチャについて、より幅広く検討することができます
レイテンシの低減とパフォーマンスの向上を実現します
例 : バックエンドへの動的な切り替え
動的に指定されたバックエンドは、UI で事前に宣言せずに Rust や Javascript で作成できます。また、事前定義された静的バックエンドと同じ機能を備えています。Dynamic Backends によって、Fastly のお客様は Compute を使用してコード内で設計されたリアルタイムの判断基準に基づいてトラフィックをルーティングして、ダウンストリームに関わる問題に直面せずにバックエンドを変更することが可能になり、コンテンツ配信エクスペリエンス全体を向上できるようになりました。
Dynamic Backends の使用を開始
Dynamic Backends の一般公開版をリリースしました。
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