デモ&スターターキット : 学んで構築する新しい方法
昨年5月に Developer Hub を開設して以来、私たちはフィードバックを収集して改善を実施し、お客様がより早く好きなように構築できるようにする新しい方法を検討してきました。今日は、そのためにいくつか改良した点についてお知らせします。
スターターキットの導入
新しいスターターキットには、特定のビジネス用途のニーズに合わせて設計された完全なサービス設定で構成されています。例えば、Fastly のお客様の多くは、Amazon S3 や Google Cloud Storage などのバケットプロバイダーを使用して静的な Web サイトを提供してるので、そのためのスターターキットを用意しています。スターターキットに含まれるコードを使って、サーバーレスコンピューティング環境 Compute にサービスの初期設定を入力し (ローカルターミナルで「fastly compute init」と入力するだけです)、その後、特定のニーズに合わせて変更することができます。
Web サイトやアプリケーションのタイプに関わらず、まずはスターターキットのセクションにアクセスして、すぐに使えそうなテンプレートがあるかどうかを確認してください。
デモの導入
新しいスターターキットに加えてデモも導入しました。これは、Fastly で動作する実際に使用可能なサンプルアプリケーションです。Compute を使用することで、エッジから API リクエストを実行し、テンプレート化された HTML を組み立て、エンドユーザーに返すことが容易になりました。例えば同僚の Pablo は、weather.com の API 、Fastly のジオロケーション、オープンソースのテンプレートを使用して、完全にエッジで動作する天気予報の Web アプリを生成するという、よくできたデモを作成しました。
洗練されたデモを試す場合、裏で実際に何が行われているのかがよくわからないという問題がありがちです。そこで、内部動作を明らかにするためにデモをホストしている Fastly サービスからリアルタイムのログストリームを提供しています。初期のデモではすべてこのログ機能が使用されていますが、今後のすべてのデモでもこの機能を提供していくつもりです。
チュートリアルとコードサンプル (旧称 : パターンとレシピ)
「ソリューションパターン」と「レシピ」は、Fastly 上で構築する方法についてアイディアと情報を提供するコンテンツタイプで、長年に渡って使用されてきたのでご存知の方もいらっしゃるかと思います。これらのコンテンツは評判もよかったのですが、名前が紛らわしいのが難点でした。そこで今回、よりわかりやすいように名前を変更しました。
ソリューションパターンは「チュート リアル」に改名されました。これはステップバイステップの詳しい手順を示したもので、1バイトサイズのコードセットを紹介し、重要な機能を Fastly の設定に実装する方法を解説しています。チュートリアルに従うことで、新しいサービスや既存のサービスにソリューションをハンドコーディングできるようになります。(さらにその過程で仕組みを学ぶことができます!) これらは A/B テストのように、高次のビジネスレベルの課題を解決するのに役立ちます。
チュートリアルの内容自体に変更はありませんが、VCL プラットフォームから Compute もカバーされるように範囲を拡大しています。各チュートリアルはこれまで通り単一のプラットフォームを対象としており、今後、Compute プラットフォーム向けのチュートリアルも追加していきます。これに関する最初のチュートリアルとして、REST API をGraphQL API として使用する GraphQL 変換プロキシの構築方法をご紹介しています。
一方、レシピは「コードサンプル」に改名されました。このセクションには、既存のサービスにコピー&ペーストできる短いコードサンプルが最小限の説明 (もしある場合) とともに掲載されています。コードサンプルは、Cookie の設定など、狭義の技術的な問題を解決することを目的としています。
コードサンプルも Compute を取り入 れて対象範囲が拡大されていますが、Compute のコードサンプルを独立したセットとして提供するのではなく、VCL と Compute のコードが同じページに並べて表示されるようにしました。VCL から Rust や新しいプラットフォームでサポートされている他の言語に移行したい場合は、Compute 移行ガイドと合わせて、このコードサンプルのリソースをご活用ください。
今後も、コードサンプル、チュートリアル、デモ、スターターキットなどのライブラリを追加していきます。Developer Hub に追加してほしいものがありましたら、@fastly にツイートしてお知らせください。